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私小説 From left to right 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 1998/10/01 |
JAN | 9784101338125 |
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商品レビュー
3.6
11件のお客様レビュー
これは「私」という人間について書いた小説。 水村美苗の小説は、読み応えがある。これは横書きで、日本語と英語が混ざって書かれたものだが、だからこそ「美苗」という人物が、「私」をつづったものという形をしている。まさに「私」について書いた「小説」である。 海外で暮らした時の、「日本...
これは「私」という人間について書いた小説。 水村美苗の小説は、読み応えがある。これは横書きで、日本語と英語が混ざって書かれたものだが、だからこそ「美苗」という人物が、「私」をつづったものという形をしている。まさに「私」について書いた「小説」である。 海外で暮らした時の、「日本」が「私」になる気持ち、そしてその違和感、孤独感がすごくよくわかる。長期間滞在すればなおのことだろう。 そして言葉のこと。何語で書くのか。日本語でしかつむげない世界がある。でも、日本語で書く限り、英語で書くことには比べものにならないほどの力の差がある。そもそも、日本語で書けるのか。でも「美苗」が書きたいのは、日本語でしか描けない世界。でも、それは本当に日本語の中に存在するのか。英語の中には存在しないのか。片方を切り落としてしまえば、それはまったく違うものになってしまう、「美苗」ではなくなってしまう。 「美苗」という「私」が書くのは、溝に隔てられた「日本語の中の私」と「英語の中の私」が存在する二つの「私」について書かれた小説。それが、この、英語と日本語を混ぜて、横書きで書かれている『私小説』なのではないか。
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中学生でアメリカにわたりそれ以来20年間アメリカに暮らす美苗と姉。日本人が外国で生きるとはどういうことかを私小説の形で書いた小説。アメリカ暮しを経験したことのある人には全く切実で悲しい物語である。長く外国に住んでいる人たちのプライドと疲れの入り交じった姿を思い出さずにはいられない...
中学生でアメリカにわたりそれ以来20年間アメリカに暮らす美苗と姉。日本人が外国で生きるとはどういうことかを私小説の形で書いた小説。アメリカ暮しを経験したことのある人には全く切実で悲しい物語である。長く外国に住んでいる人たちのプライドと疲れの入り交じった姿を思い出さずにはいられない。
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私が就職活動をしていた頃は就職難が叫ばれて久しかった。まだ学生だった私には、働いている大人はみな、安定しているように見えて羨ましかった。自分で選んだ仕事について、居場所があって、必要とされて、お金をもらえる幸せを世の大人たちはもっとしっかり噛み締めるといいと思っていた。 本書を...
私が就職活動をしていた頃は就職難が叫ばれて久しかった。まだ学生だった私には、働いている大人はみな、安定しているように見えて羨ましかった。自分で選んだ仕事について、居場所があって、必要とされて、お金をもらえる幸せを世の大人たちはもっとしっかり噛み締めるといいと思っていた。 本書を読むと、その頃の気持ちを切実に思い出す。不安と焦りと、自分がどこにもコミットしていけないような孤独感を。「水村美苗」とその姉が、日本にもアメリカにも居場所がないと感じ、職もなく、将来の展望も開けずにいた、その不安や孤独が読む者をものみこんでいくのだ。そういうときに私はいつも思い出す。楽しいことばかりじゃないし、落ち込むこともあるけれど、学生時代にもっと噛み締めればいいと思っていた幸せを、自分が手にしているということを。そうして、「また明日も仕事をしよう!」と思うのだ。
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