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青空 晶文社クラシックス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 晶文社/ |
発売年月日 | 1998/10/10 |
JAN | 9784794912633 |
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青空
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商品レビュー
4.7
3件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
とびきり美しい愛人ダーティとの別離。自殺の真似ごと。戦争の予感。一見不潔な鉄縁眼鏡の―醜い―ユダヤ女ラザール。ラザールのストイックな厳しさにまで還元された処女の醜悪さに神性を見るのか。「ぼく」は自分の性癖に関するある秘密を打ち明ける。告白。 ここでは死とエロティシズムが密接に結びついている。 錯乱から病に伏していた「ぼく」は快復し、バルセロナでダーティと再会する。 ゼネストから銃撃戦へ、スペイン内戦の勃発。そして最後はドイツへ。 生と死のコントラストが眩しいまでの傑作。
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この小説は本当の意味での小説ではない。もちろんプロットはしっかりしているし、人物にも人間味がある。ただ本当の意味での小説ではないといった理由は、バタイユの哲学が全面にでているところにある。バタイユ哲学の小説化という意味においてである。この小説が100年後に人々の本棚に居場所は見つ...
この小説は本当の意味での小説ではない。もちろんプロットはしっかりしているし、人物にも人間味がある。ただ本当の意味での小説ではないといった理由は、バタイユの哲学が全面にでているところにある。バタイユ哲学の小説化という意味においてである。この小説が100年後に人々の本棚に居場所は見つけられないだろう。しかし、図書館のフランス文学のコーナーに寡黙に鎮座する可能性はあるかもしれない。小説好きな図書館秘書が除籍図書にせずに大切に保管していることを願うのみである。
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「ぼくは綱を引っ張っている犬のような状態だった。何も見えなかった。時間の中に、瞬間の中に。血の脈動の中に閉じ込められ、ちょうど、殺されるために縛られて、その紐を必死に切ろうとしている人間と同じ苦しみを味わっていた。もう幸福など全然期待していなかった。自分が何を持っているのか。もう...
「ぼくは綱を引っ張っている犬のような状態だった。何も見えなかった。時間の中に、瞬間の中に。血の脈動の中に閉じ込められ、ちょうど、殺されるために縛られて、その紐を必死に切ろうとしている人間と同じ苦しみを味わっていた。もう幸福など全然期待していなかった。自分が何を持っているのか。もう全然わからなかった。」 とても悲しいけど、泣くことしかできない。解決策などなにもないように見える。 宗教にすがりつくしか、抜け道はないのかしら たましいのたかみを目指せば幸せになれるのかなぁ
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