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フェルマータ 白水Uブックス124海外小説の誘惑
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フェルマータ 白水Uブックス124海外小説の誘惑

ニコルソン・ベイカー(著者), 岸本佐知子(訳者)

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フェルマータ 白水Uブックス124海外小説の誘惑

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社
発売年月日 1998/08/15
JAN 9784560071243

フェルマータ

¥715

商品レビュー

3.8

6件のお客様レビュー

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2020/11/24

主人公のアーノは30代半ば、タイピングが得意な派遣社員。彼が最初に時間を止めたのは小学校四年生の時。世界一の美人と思っていた担任のダブツァンスキ先生の”お乳”を覘き見て以来ずっと、その能力をもっぱら女性の服を脱がすことに捧げてきた男。(ちなみに主人公は特殊な性癖の持ち主ですが窃盗...

主人公のアーノは30代半ば、タイピングが得意な派遣社員。彼が最初に時間を止めたのは小学校四年生の時。世界一の美人と思っていた担任のダブツァンスキ先生の”お乳”を覘き見て以来ずっと、その能力をもっぱら女性の服を脱がすことに捧げてきた男。(ちなみに主人公は特殊な性癖の持ち主ですが窃盗などの悪事や暴力的行為は嫌いです) いや、時間がかかりました。これでもかと書き込まれる即物的な性描写。それが終わると今度は主人公の(相当身勝手な)思索が延々と続きます。妄想炸裂の繰り返し。いや~詳細というか兎に角しつこく微細に描いて行きます。どうもこれが著者の持ち味のようです。 読み終わって作者不詳・詩人田村隆一が翻訳した奇書『我が秘密の生涯』を思い出しました。開高健をして 「だから、“たいへんな本”なのである。はじめは面白がって読んでいたが、やがてうんざりしはじめ、ついでぐったりとなり、それをこらえこらえ読むうちに、次第に圧迫感から朦朧とした感嘆が生じはじめ、ついに唸りつつ最終頁を伏せた。 (中略)ファーブルの『昆虫記』をつらぬく不抜の精神を読者諸賢はよくごぞんじであるが、あの長大な、とめどない記録をみたす冷徹な観察力、精緻な描写、とてつもない忍耐力、または探求心、それがことごとくセックスに傾注されたと考えていただきたい。ファーブルがヘミングウェイの文体でセックスを書いたらこうなるだろうかと思われるのである。」 と言わしめた本。 まあ、この『フェルマータ』はそこまでは行きませんが(なにせ『我が秘密の生涯』は全11巻という本ですから)、最初は面白がって読んでいても、真ん中あたりでゲンナリし始め「どこまで続くねん」と思い始め。。。 でも、最後は綺麗に終わりって、気持ち良く読了できました。 1994年発表の全米ベストセラー小説です

Posted by ブクログ

2015/09/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

岸本佐知子さんのエッセイを読んで以来,いつか本業の翻訳のほうも読もうと買ってあった本. ある日,体調が悪く,ベットから起きれず,1日この本を読んで過ごしてしまった. 時間を止めることのできる男の自伝の形の小説.この男,時間をとめて何をするかといえば,女性の服を脱がせるのだ.描写は詳細に渡り,その想像力の飛翔はとどまることを知らない.私は何も考えずに面白がって読んでしまったが,女性の方で怒らずに読み通せない方がいることは想像に難くない.そして面白がった私も叱られそうだ.

Posted by ブクログ

2015/02/28

2/27 読了。 ベイカーの既訳書ぜんぶ読んでしまった〜。「もしもし」に枠となるストーリーを組み込んだような進化形。

Posted by ブクログ

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