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風が吹くとき
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風が吹くとき

レイモンド・ブリッグズ(著者), さくまゆみこ(訳者)

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風が吹くとき

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 あすなろ書房
発売年月日 1998/09/30
JAN 9784751519714

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商品レビュー

4.4

61件のお客様レビュー

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2025/02/18

※途中言葉が悪い箇所がありますが、何卒ご容赦ください。 レビューを書くタイミングは読み終わった直後であることが多い。 しかし本書は、読後から少なくとも丸一日置くことでしか書けなかった。振り返るたびに涙が止まらず、色々な思いが頭を駆け巡って、全然気持ちの整理がつかなかった。 本...

※途中言葉が悪い箇所がありますが、何卒ご容赦ください。 レビューを書くタイミングは読み終わった直後であることが多い。 しかし本書は、読後から少なくとも丸一日置くことでしか書けなかった。振り返るたびに涙が止まらず、色々な思いが頭を駆け巡って、全然気持ちの整理がつかなかった。 本書を知ったきっかけは、映像版に関するXの投稿だった。 イギリスの片田舎に住む老夫婦の日常が、原始爆弾によって奪われていく物語。彼らの身に振りかかる恐ろしい出来事と、穏やかなタッチの絵とのギャップが凄まじくて、あの時は思考が追いつかなかった。 ちなみに映像版の主題歌はデヴィッド・ボウイが担当し、映画『オッペンハイマー』のクリストファー・ノーラン監督も本作を鑑賞したんだとか。(なのに何であんな出来になったんだ、監督) 私は、この世を去るタイミングも一緒でいたいくらいにパートナーが大好きだ。 でもこんな最期、誰が望む?否応なしに駆逐され、政府を、自分たちや身内の安全を信じたまま息絶えるなんて。自然と自分たちの身に置き換え、勝手に決定づけられた運命とその残酷さに、読後も涙が止まらなかった。 リタイア後に片田舎へと引っ越したジムと妻のヒルダは、のんびりとした日常を過ごしていた。だがある朝、戦争の勃発と「死の灰を避けるシェルター」を3日以内に設置するよう政府からのラジオ放送が流れる。パンフレットや広報を参考にしながら、シェルターを「自作」していく夫婦だったが…。 「おえらいさんが決めたことが結局こっちにはねかえってくる」と、冒頭でジムは話していた。そしてその言葉を裏付けるかのように、放射能の脅威が彼らを蝕んでいく。ジワジワと自由が、人間らしく生きることが、尊厳が、奪われていく…。 投下前も後も、彼らは第二次世界大戦の記憶を引きずっていた。今回原爆を投下したロシア軍のことをつい「ドイツ軍」と呼んだり、勝利の栄光を持ち出して悦に入ったり。 原爆の威力についても彼らは知っていたが、どうやら後遺症のことは聞かされていなかったようだ。普通そんな短期間で複数の症状が出るわけない。年のせいじゃないの!!全部原爆なの!!あなたたちは安全じゃないの!! おいコラ政府。素人がたった3日で自作して生き延びられるほどの威力じゃないことぐらい知ってるだろ!? 紙切れ1枚のガイダンスで自分たちの役目は終了ってか?(それも、あろうことか不確かな内容…) 生き延びられなかったら、それは国民の自己責任ってか?ふざけんな!! 相手国の核兵器使用を阻止できなかったのなら、パンフを作る暇があるなら、全責任を持って設備が整ったシェルターを造って、国民全員かくまうくらいしろよ!! 絵本だけの話でない故に、怒りがとめどなく溢れてくる。 老夫婦の無頓着さも引っかかったが、それ以上に政府のことが許せなかった。 てか、そもそも核兵器なんか持っちゃいけない。核兵器がいけないんだ。核兵器でしか解決できない世の中にしてもいけない。 上が核兵器を手放さないというのなら、こっちは手放すまで抗議を続けるのみだ。怒りと悲しみを力いっぱい握りしめながら。

Posted by ブクログ

2024/11/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

第二次世界大戦を経験し、今は田舎でのんびり過ごす老夫婦に核爆弾が落とされる。 ものすごく悲惨な描写はないのだけど、核爆弾を落とされた後の放射能の恐怖を静かに伝えてくる本だった。 爆弾を落とされた後も、「後でこうしよう」「もうすぐ元通りの生活ができる」と何の疑いもなく未来が続くと信じて話す夫婦の姿に切なくなった。 被爆国である日本で育った私は、核爆弾の恐怖を見聞きする機会が他国の人より多かったと思う。 そんな私から見たら夫婦がとてものんきに見えてしまったのだけど、状況がわからない中ではそうなってしまうのは当たり前かもしれない。 こうやって誰もが自分の日常も、その先にある人生も当たり前に続いていくと思っているのに、その「普通」をある日突然奪うのが戦争なんだと怖くなった。 段々と夫婦の体に起こる異変。 明らかに悪くなってくる夫婦の顔色。 そんな中でも、この先の生活の心配をして、周りの心配をして、生きていくことを考えている。 きっとそういうものなんだよね。 状況の説明は一切ないからこそ、それを想像できる知識をつけた大人が読むべき絵本。 映画も観たいと思う。

Posted by ブクログ

2024/07/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

再上映される映画の原作と聞いて読んでみた。映画は未視聴。 戦争、核兵器の恐怖を描いた絵本。絵本といっても、漢字は多いしルビも振ってないので小さい子どもが読むには難しい。小学4年生ぐらいから1人で読めると思う。可愛らしい夫婦の後ろでキノコ雲が上がっている表紙は日本人からするとかなりショッキングだ。 イギリスの田舎に住む夫婦の話。夫は戦争の予兆があることに気付いており、政府が用意したマニュアル通りに核シェルターや生活必需品を用意していく。妻は話半分で聞き流している。 そんな時、ラジオで「我が国に向けて核爆弾が発射された、3分で着弾する」と臨時ニュースが入る。妻は気にも留めず洗濯物を取り込もうとするので、夫は慌てて妻を担いで核シェルターに避難する。そして着弾。 家の中、庭、道路など全てが高熱の爆風で焼かれ吹き飛ばされている。水が出ない、電気がつかないのは当然、牛乳や新聞の配達が来ない、列車が通らない、放射能やストレス・栄養失調による体調不良など…昨日まで当たり前だったことが突然当たり前でなくなることで、じわりじわりと恐ろしさが増していく。 最後の方では夫婦の顔色は非常に悪く、体力も限界だと分かる。歌ったり、神に祈りを捧げるシーンは言葉にならないほど辛い。 どれだけ備えをしたところで、戦争が始まってしまえば、こんなにもあっさりと人の命は失われてしまう。平和の尊さをひしひしと感じる。子どもも大人もこの本を読んで戦争と平和について深く考えてもらいたい。戦争、核兵器、断固反対。

Posted by ブクログ