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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | みすず書房 |
| 発売年月日 | 1998/08/05 |
| JAN | 9784622046578 |
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
やっぱりメイ・サートンの小説は面白い。女の一人暮らし、そして病気、孤独を愛すること、女同士の「新しい関係」の表明など、内容は著者本人の内面を色濃く反映しているのだが、日記よりも凝縮されて無駄なく濃いので読みやすく、またそれ以上に読みごたえがある。サートンはいつかの日記でエッセイより小説のほうが嘘が少ない、と書いていたけれど、確かに日記よりもっとむきだしな感じだ。小説の書評にあんなに敏感に反応し、傷ついていたのも今ならわかる気がする。 死の病に侵されて孤独に死のうとしたがそれもかなわず、やがて女性同士の関係性に安らぎを見いだす女性の小説という特殊な設定ながら、サートンらしく個人の内面を徹底して突き詰めることで普遍性が生まれていると感じた。主人公の家族一人一人の性格や生き方など、あんなに具体的でリアルな重みと膨らみを持っているのでまるで知り合いのように思えてしまう。私の家族とは全然違うけれど、読んでいると何となく自分の家族のことも考える。ローラの一言一言に、うんうんとうなずく。 「人間関係と名のつくものはすべて謎よ」と言いつつ、心身ともに深く傷つきながらも果敢にその謎に立ち向かっていく主人公ローラの旅。自分にはこんな「総決算」はできないだろう、というあきらめの気持ちと尊敬の念とがないまぜになって静かに過ぎていく。本と現実を行ったり来たり、内面を浮き沈みしながら対話するような、読書の楽しみが詰まっているような本だった。また読むと思う。
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運よく、余命が1年ありますと教えてくれた時には、ぜひ読み返してみたい。肺癌で治療を拒否して、自宅で「本当の関係」だけに、心も時間も使おうと決心する。どの国の人であれ、死への態度決定の難しさは変わらないのだ。誠実に立ち向かうも、だんだんと肉体の衰えが、いろんなものを奪ってゆく。そ...
運よく、余命が1年ありますと教えてくれた時には、ぜひ読み返してみたい。肺癌で治療を拒否して、自宅で「本当の関係」だけに、心も時間も使おうと決心する。どの国の人であれ、死への態度決定の難しさは変わらないのだ。誠実に立ち向かうも、だんだんと肉体の衰えが、いろんなものを奪ってゆく。その辺の、主人公の心の揺れが、見事に表現されている。過去のわだかまりも解決したいと、焦る気持ちもとてもよくわかる気がする。著者を初めて読んだのですが、その人間性と文章の美しさに惹きつけられました。
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サートン自身も同年代のときに書いた物語にはきらめく言葉が随所にちりばめられている。 「死っていうのは誕生と同じように、どこか別の世界へと通りぬけていく、とてつもない冒険じゃないかって」 「猛烈な勢いで成長しているときは、自分の内面だけを見つめることが許されるし、そうしなくては...
サートン自身も同年代のときに書いた物語にはきらめく言葉が随所にちりばめられている。 「死っていうのは誕生と同じように、どこか別の世界へと通りぬけていく、とてつもない冒険じゃないかって」 「猛烈な勢いで成長しているときは、自分の内面だけを見つめることが許されるし、そうしなくてはならない。でもそのあとは、日々の生活やいろんな人間関係のしがらみが人間の本質的な部分と絡まりあってしまうのよね。絡まりあいながら、でも養分も与えてくれる。人間はひとりでは生きていけないから。でもやがて”しなければいけないこと”ばかりが増えて、本質的なことを邪魔してしまうのよ」 ガンを告知された60歳の女性、ローラが、日常の雑務から離れ、本当の関係だけを求めながら、死を迎えるまでの生き様が描かれる。 ただ死がくるのを受動的態度で医療を受けることを否定し、積極的に人生の人間関係の総決算をしようとする。 威圧的で存在が大きい今は老いた母への複雑な心理、亡き夫への感情、娘や息子たちとの関係の変化、レズビアンの若い作家への愛と励まし、そして一番大切な人、友人エラとの本当の関係について。 結婚をして子どもを育てあげ、充実した本の仕事にも恵まれたが、一番の幸福はエマと人生を生きることであった。 最後にエマへ書いた手紙が届きエラがかけつけてくる。 女同士ですべてを分かち合うこと、女の間に生まれる共感、やさしさ・・。 エマと本当の関係を再確認すると、ローラの体から力が抜け、死という長い旅につくのだ。
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