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ぶたぶた
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 廣済堂出版/ |
発売年月日 | 1998/09/01 |
JAN | 9784331057834 |
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ぶたぶた
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商品レビュー
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ぶたのぬいぐるみが、当たり前のように喋ったり動いたり食事をしたりと、まるで人間のような日常生活をしていると聞くと、単に、ほっこりとした可愛らしさを持った、癒やし系ファンタジーと思われるかもしれないが、これが意外と、様々な生き辛さを抱えた多くの人にとって、ひとつの救いとなっている...
ぶたのぬいぐるみが、当たり前のように喋ったり動いたり食事をしたりと、まるで人間のような日常生活をしていると聞くと、単に、ほっこりとした可愛らしさを持った、癒やし系ファンタジーと思われるかもしれないが、これが意外と、様々な生き辛さを抱えた多くの人にとって、ひとつの救いとなっていることには、さすがに驚きを隠せなかった。 本書(1998年)は、全9つの中短篇で構成されており、それぞれに異なる職業などで登場する、ぶたのぬいぐるみには、「山崎ぶたぶた」という歴とした名前があり、そんな彼が(年齢的にはおっさんらしい)偶然なのか必然なのか、出会う人それぞれの心の澱を、そっと吐き出させてくれる不思議な存在感に、最初こそ、「えっ、ぶたのぬいぐるみがベビーシッター!?」といった、シュールな面白さにクスッと笑えるものがあったものの、回を重ねる毎に自然と居住まいを正してしまうような、ハッとさせられる気付きも促してくれた。 印象的なお話としては、「銀色のプール」の、小三の少年の大人への第一歩とも感じられた、彼との素敵な一夜の体験や、「殺られ屋」の、彼が身をもって教えてくれた、主観的思いと客観的思いとを混同しない大切さに加え、「ただいま」での、謎の疾走を遂げたきり何年も帰ってこない兄を忘れられない家族を描いた、シリアスなストーリーを、ぬいぐるみが何の違和感も無く、より味わい深いものにしている、その緻密な構成には、こうしたファンタジーもあるのだといった、ぬいぐるみが現実世界への干渉を為すことで、より良い世界へと変貌していく点に、何かメッセージがあるような気がしてならないものを感じられた。 その根拠として印象に残っているのが、「ストレンジガーデン」での『見えるままを受け入れられる』ことであり、最初はぬいぐるみという、夢物語みたいな存在であっても、その中身が大切なのだと言っているように思われたが、実はそうではなく、ぬいぐるみであろうと人間であろうと、それ自体の存在を敬い受け入れる姿勢が大切なのだと感じ、そうした視点で自分以外の人間や物事を眺めたときに得られる、自分自身のフラットな立ち位置には、もしかしたら、私も人間の姿をしたぬいぐるみなのかもしれないと思わせるくらいの妄想を逞しくした、そんな臨場感がありながらも、奇妙な世界に於ける白昼夢といった面白さであった。 それから、矢崎存美さんが、ぶたぶたという名前のぬいぐるみを実際に大切に持っているエピソードには、これだけ彼に愛情を込めに込めた、そうした思いが幾度となく見え隠れするものを空想で書かれたとは思えなかったので、とても納得出来るものがあり、『私にとって、ぬいぐるみも人間も、それほど違いはありません。余計なことをぬかすあいつより、この無口なくまちゃんの方がよほどまし、と思ったことないですか?』への共感も抱いた、そんな彼女のフラットな愛情は、最後の「桜色を探しに」での、ここまで読んできた読み手への感謝の気持ちを込めたような、ぬいぐるみと人間、相互にとっての粋な計らいにもよく表れていると思われたのである。
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シリーズ物の1作目。 後のはどれを読んでも問題なさそうなので、随時シリーズを読破していこうかな♪ 愛くるしい見た目のぶたのぬいぐるみの山崎ぶたぶたさん。 小さい頃、ぬいぐるみとお話していた(もちろん心の中で)私としてはなんともツボったお話(笑) 話す時に鼻をもくもく動かす・・ もくもくって表現もかわいすぎやしませんか(笑) あー、でも。おはながもくもく動く姿、想像できちゃうなぁ♪ かわいらしいお話かと思いきや『殺られ屋』とかちょっと考えちゃうお話もあり。 ラストのお話はつながりがあって、ちゃんと時系列があってぶたぶたさんは生きているんだなぁ。。と妙に納得(笑) ぶたぶたさんがなぜぬいぐるみなのかは謎ですけど、またお気に入りのシリーズに出会えました♪
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ある時はベビーシッター、ある時はおもちゃ屋の店員、その他タクシー運転手、フレンチのシェフ、サラリーマン…いろんな顔を見せてくれる山崎ぶたぶたはピンク色のぶたのぬいぐるみ。「ホンマにぬいぐるみか!」と最初は戸惑うが、いつの間にかぶたぶたワールドに引きずり込まれていました!作中の人物...
ある時はベビーシッター、ある時はおもちゃ屋の店員、その他タクシー運転手、フレンチのシェフ、サラリーマン…いろんな顔を見せてくれる山崎ぶたぶたはピンク色のぶたのぬいぐるみ。「ホンマにぬいぐるみか!」と最初は戸惑うが、いつの間にかぶたぶたワールドに引きずり込まれていました!作中の人物だけでなく、読み手まで幸せな気持ちにしてくれるぶたぶた。まだまだシリーズが続くので楽しみです♪幼い頃のぶたぶたの記憶で出会う、あの2人…ラストの話も最高!
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