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両性具有 書物の王国9
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 国書刊行会 |
発売年月日 | 1998/02/23 |
JAN | 9784336040091 |
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両性具有
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
両性具有、というか(もちろんそれもあるけど)異性装、男だったのが女に、ないし女だったのが男に…みたいな変身譚が多かった希ガス。 あとやっぱり、”書物の王国”よろしく、医学的な面というよりも、文学的な意味合いでの両性具有の話って感じだったな…。 現代作家だったら間違いなく東野圭吾の...
両性具有、というか(もちろんそれもあるけど)異性装、男だったのが女に、ないし女だったのが男に…みたいな変身譚が多かった希ガス。 あとやっぱり、”書物の王国”よろしく、医学的な面というよりも、文学的な意味合いでの両性具有の話って感じだったな…。 現代作家だったら間違いなく東野圭吾の「片想い」を取り上げるだろうし…。 (まああれは長編小説かつミステリだからな…違うか…。) しかしプラトン、ハチャメチャに少年愛擁護しててなんか笑ってしまった…。 多田智満子の随筆が盛大な前振りになっててわろた。 ソーマデーヴァ『屍鬼二十五話』より「ムーラデーヴァと性転換の秘薬」 インドのサンスクリット語詩人て…凄いな…。 でも面白かったな…。第一婦人とか第二婦人とかも、お国柄なんかな…。 干宝の『捜神記』より「羽衣の人」 木陰で一休みしてたら羽衣を着た男に突然犯されて妊娠して下っ腹斬られたら蛇の子が出てきて去勢されたことになるっていうダイナミックすぎるストーリー。 凄過ぎるでしょ。
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カストラート、男装の美女、アンドロギュヌス…。「両性具有」とは異端なのか、それとも追求されるべき理想なのか。プラトン、バルザック、谷崎潤一郎、渋沢竜彦ら、古今東西の両性具有の代表作21篇を収めた。
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『サラジーヌ』1830年・・・風俗研究(パリ生活情景) 語り手の名は明かされないが、男は、謎多きランチ家主催の舞踏会と宴会に出席しその広い邸から庭を眺めている。 ランチ家は、ニュシンゲン氏やゴンドルヴィル氏にもひけをとらないようなお金持ちのようだが、その金の出所を誰も知るもの...
『サラジーヌ』1830年・・・風俗研究(パリ生活情景) 語り手の名は明かされないが、男は、謎多きランチ家主催の舞踏会と宴会に出席しその広い邸から庭を眺めている。 ランチ家は、ニュシンゲン氏やゴンドルヴィル氏にもひけをとらないようなお金持ちのようだが、その金の出所を誰も知るものがいなかった。 ランチ伯爵夫人も令嬢のマリアニーナも魅惑的な美貌の持ち主だったが、その彼女たちと同居する背が曲がった痩せた小柄な老人を邸の中に認め、この魑魅魍魎さながらの謎の人物に誰しも好奇心を募らせるのであった。 控えの間に豪華な額縁におさめられた獅子の毛皮に横たわるアドニス(ギリシア神話の美少年)の絵を見て感激する同行の夫人(ロシュフィード公爵夫人)に、話者は、アドニスのモデルはランチ夫人の身寄りの一人だと答え、明晩、謎解きを約束する。 語り手が夫人に語ったのは次のような話だった。 代訴人の一人息子のサラジーヌは、20代のはじめ、彫刻で賞を受け、ローマに旅立ちます。 イタリアの劇場で一目見たザンビネッラという歌姫にぞっこん惚れてしまったサラジーヌは、劇場に通いつめ、気の狂わんばかりの愛と情熱を火の粉のように撒き散らす男になっていきました。 しかし、恋焦がれた相手は、去勢されたカストラートで、そのことを知って絶望したサラジーヌは、ザンビネッラを殺そうとしますが、ザンビネッラのパトロンの刺客に逆に殺害されてしまう。 この話を語ってもランチ家にいた謎の老人との因果関係に、ロシュフィード公爵夫人はピンときませんが、その老人こそ、生き残ったザンビネッラであり、その後も歌姫として活躍したザンビネッラによってもたらされた巨額の富が、ランチ家の財産の元であることに気づいた時、夫人は、パリはいかがわしい財産でも、血塗られた財産でもえり好みをせず迎え入れてしまう町なのだと嘆く。 『サラジーヌ』はバルザック31歳の時の作品です。 バルザック中編小説にあたるこの作品は、あらすじとしては、性別など疑うことなく愛した女が実は去勢された男で、彼を愛してしまったがために殺されてしまうという悲劇的事件が軸を成してはいますが、 文中には、語り手と公爵夫人との恋の駆け引きや、新古典主義のジロデのルーブルに実在する絵画などを小道具として登場させたりと、小説の濃密性には舌を巻くものがあります。 ロラン・バルトは、『サラジーヌ』を561の単位に分割し、それぞれに構造分析を加え、93の相関的なテキストを挿入することにより、『S/Z』という一冊の本を書き上げている。 題名の『S/Z』は、サラジーヌとザンビネッラの頭文字をとったものだが、SとZは図形的に逆の関係にあり、対立させる / は、鏡の表面であり、幻覚の壁、パラディグムの意味の指標だとバルトは述べている。 バルトは、バルザックの描いた文字、一文字残らず小説の最初から終りまで、詳細な意味分析を行っているわけだから、『S/Z』を読むということは、バルトの読みを加えながらもう一度『サラジーヌ』を読み返すという行為にほかならない。 そしてバルトの読みの深さに驚愕し、古典テキストの構造分析についても多くを学ぶ機会を得たと思う。 サラジーヌが殺された凶器が細身の短刀であった理由について、バルトはそれを小さな男根の象徴とし、なるほど、この小説では、サラジーヌは撲殺や扼殺じゃ成り立たず刺殺されなければならないことに気づく。 カストラートは、14世紀あたりから出現し、19世紀半ばまで実在したという。 一番有名なカストラートのファリネッリをモデルにして映画が作られたりし、イタリアの劇場やローマ教会で歌っていた去勢歌手の存在を私たちも知ることとなった。 また、女と信じ込んで男を愛してしまうという筋書きは、いくつもあり、『M・バタフライ』のように、子供までいるように騙してしまうなど強烈な物語もあるが、 バルザックの魔術は、内容をやたら込入ったものにするのではなく、読者を謎に一緒に引き摺り込み、数々のじつは奧深い布石をさりげなく配しながらラビュリントスの出口に導く手法にある。 本篇は、国書刊行会から1998年に出された『書物の王国第九巻 両性具有』&みすず書房1973年出版のロラン・バルト著作『S/Z』付録を読んだ。
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