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「神」の証明 なぜ宗教は成り立つか 講談社現代新書
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「神」の証明 なぜ宗教は成り立つか 講談社現代新書

落合仁司(著者)

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「神」の証明 なぜ宗教は成り立つか 講談社現代新書

定価 ¥704

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 1998/02/20
JAN 9784061493926

「神」の証明

¥220

商品レビュー

3.4

6件のお客様レビュー

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2020/01/05

カントールによって創始された集合論の発想を借りることで、神と人間の関係を解明しようとする試みです。 本書の前半では、主として東方正教会の歴史を振り返りつつ、三位一体や神との合一といった、神と人との矛盾的な関係について、どのような考察がなされてきたのかということが解説されています...

カントールによって創始された集合論の発想を借りることで、神と人間の関係を解明しようとする試みです。 本書の前半では、主として東方正教会の歴史を振り返りつつ、三位一体や神との合一といった、神と人との矛盾的な関係について、どのような考察がなされてきたのかということが解説されています。ここで著者は、父なる神と子なる神は「ウーシア」(本質)において同一であるが「ヒュポスタシス」(位格)において区別されるという三位一体の定式をとりあげ、「ヒュポスタシス」を「実存」と解釈する見方を示しています。 後半に入って集合論への言及がなされますが、著者の考えは「神の本質としての無限集合が神の実存としてのその部分集合と同一になること」に尽きており、それ以上に汲み取るべき内容があるとは認めがたいように思います。もっとも、西洋の思想的伝統のなかで神の存在を数学的に証明しようとする試みがおこなわれてきたことも事実です。これが西洋思想史における重要なテーマであることはまちがいないのでしょうが、本書ではそうした伝統への参照もなされておらず、著者自身の思いつきの域を出ていないように感じられました。

Posted by ブクログ

2016/03/12

《神》の証明 落合仁司 講談社 160312 この世を超越した無限なる神の一部なりとも 数学的に集合論を使って証明しようという試みである なぜ宗教は成り立つか 人が神に成る 神が人に成る 東方キリスト教を手掛かりに 全宗教を貫く不変理論を提唱する この世の他者であり無限であ...

《神》の証明 落合仁司 講談社 160312 この世を超越した無限なる神の一部なりとも 数学的に集合論を使って証明しようという試みである なぜ宗教は成り立つか 人が神に成る 神が人に成る 東方キリスト教を手掛かりに 全宗教を貫く不変理論を提唱する この世の他者であり無限であるあの世がこの世に内在し 有限であるこの世界の自己がこの摩擦界を超越すること 無限を論理の対象としたのは 19世紀末のカントールによる集合論である こうして神の一部を客観的に見れるならば 宗教間の対立の多くを議論の積み重ねによって 解決できる可能性が開けるだろう 神が無限であるならばいとであると同時に多でなければならない 一人ひとりに内在する多なる神は この有限世界を超越する一成る無限という存在なのである この世の人間がこの世を超越してどこまで無限なる神に近づけるのか 人間は究極的に無限を悟れるのか悟れないのか 集合論から答えを導けば例え人間が神と出会えたとしても 神は悟った自己自身をも超越することになる 集合論による無限とは自らをも超越する程に絶対的なのである このことは信仰とは別の問題でもある

Posted by ブクログ

2013/08/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

宗教学者が一神教のいくつかの宗教がなぜ成立しうるのか? 数学の無限という概念が全体と部分で矛盾がないのと同じということで、カントールやゲーデルなどの数学者を持ち出して議論するのは、真面目なのでしょうが、私からすると真面目とは思えないように思いました。著者自身が最後に「宗教とは信じるもの」と言っているのであり、このような議論はためにする議論に思われます。東方正教の神概念が三一神であるが、聖霊が実質的には多神教を容認する基盤になっているという話もかなりユニークな考えだと思いました。

Posted by ブクログ

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