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黄色い部屋はいかに改装されたか?
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 晶文社 |
発売年月日 | 1998/04/20 |
JAN | 9784794963505 |
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黄色い部屋はいかに改装されたか?
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商品レビュー
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6件のお客様レビュー
本格ミステリを論じた評論としては古典のひとつと言っていいと思う。昔々、ミステリマガジンでワクワクしながら読んだのを覚えている。 今読んでも古くなっている部分は案外少ない。もちろん、その間に日本には「新本格」が盛り上がり、さらに「日常の謎」がもてはやされ、おそらく、この評論の作者...
本格ミステリを論じた評論としては古典のひとつと言っていいと思う。昔々、ミステリマガジンでワクワクしながら読んだのを覚えている。 今読んでも古くなっている部分は案外少ない。もちろん、その間に日本には「新本格」が盛り上がり、さらに「日常の謎」がもてはやされ、おそらく、この評論の作者が執筆当時考えていたことよりも、ずっと先へ行ってしまっているような気がする。あえて言うならば、日本の意欲的なミステリ作家たちの力は、作者の心配を杞憂にしてしまったように思える。 それでもなお、この評論が読んでいて心地いいのは、作者の真摯な姿勢が伝わってくると同時に、本格ミステリの本質をずばりと言い当てているからだと僕には思える。 取り上げられているミステリそのものが懐かしく、それもまた妙なおもしろさがあった。「長方形の部屋」は、やっぱり名作。この評論を読んで改めて読み直してしまった。
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ミステリ評論。 実作者の評論だけに説得力あり。 エッセンスがぎゅっと凝縮された感じ。 とにかくおもしろかった。
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本格推理小説についてのエッセイ。本格推理小説にとって最も重要なのは、奇抜なトリックなどではなく、論理性なのだと言う。掲示される謎やその状況が面白く、その謎の解明が論理的になされるのであれば、トリックなんてものは凡庸で構わないという説はとても説得力がある。推理小説は推理小説好きの読...
本格推理小説についてのエッセイ。本格推理小説にとって最も重要なのは、奇抜なトリックなどではなく、論理性なのだと言う。掲示される謎やその状況が面白く、その謎の解明が論理的になされるのであれば、トリックなんてものは凡庸で構わないという説はとても説得力がある。推理小説は推理小説好きの読者を満足させるよう書かれるべきであって、作者は手を抜いてはならない、というくだりでのカレーライスの例えは秀逸。カレーライスの専門店でカレーを出すからには、蕎麦屋のカレーよりも美味いものを出さなければならない、と。 三十年以上前の文章なので、非常に時代がかっている部分が散見され、それもまた面白い(オセロが流行の玩具として扱われていたり、作家にとっての筆記具の重要さを説説と語っていたり)。
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