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密輸 競馬シリーズ ハヤカワ・ミステリ文庫
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密輸 競馬シリーズ ハヤカワ・ミステリ文庫

ディック・フランシス(著者), 菊池光(訳者)

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密輸 競馬シリーズ ハヤカワ・ミステリ文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 1998/06/15
JAN 9784150707323

密輸

¥440

商品レビュー

3.6

5件のお客様レビュー

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2010/05/28

競走馬輸送会社を経営…

競走馬輸送会社を経営するフレディ。ある男の死を発端に事件が起きる。自社の車が密輸に利用されているらしいと知ったフレディは陰謀に迫る。

文庫OFF

2024/02/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

競馬シリーズ31作目。 元騎手で現在は競走馬の運送業を営んでいる男の話で、 タイトルが密輸とくれば 馬の輸送で何かを運ぶ話だと何となく見えてくるが、 それでもありきたりな麻薬とか盗品とか宝石とかではなく、 面白いのはさすが。 小さな村だというのに、 実の父親と、自分の娘として育てている父親がいる緊張状態が、 事件を引き起こすのかと思ったら違った。 ジョッキイ・クラブの保安部から送り込まれてきた、 8歳半年上の女性調査員との恋愛が 宙ぶらりんで終わったしまったのは残念。

Posted by ブクログ

2013/02/02

 馬を運送する会社の社長が主人公。といっても大きな会社ではなく、10人くらいの従業員を抱え、必要があれば自分でも運転をする男だ。彼は、元騎手で引退してこの会社を興した。業務は順調であるが、主人公自身の胸にはまた騎手である若い自分への「未練」が残っていて、そこがちょっと泣かせるとこ...

 馬を運送する会社の社長が主人公。といっても大きな会社ではなく、10人くらいの従業員を抱え、必要があれば自分でも運転をする男だ。彼は、元騎手で引退してこの会社を興した。業務は順調であるが、主人公自身の胸にはまた騎手である若い自分への「未練」が残っていて、そこがちょっと泣かせるところである。本当はもうひとつ泣かせる設定があって、とっくにそれが読後に大きな余韻を残すのだけど、それについてはここで書かない方がいいだろう。  そういった要素もあり、使用人を雇っている立場であるということもあり、いつになく大人の雰囲気を漂わせている主人公である。それがなかなかの魅力で、恋愛シーンひとつにしても抑制が利いていて味わいが深い。それでいて、犯人を追いかける部分や自分の生き方に対するこだわりなどは、いつものフランシスの主人公らしく、秘めた情熱のようなものが感じられて、いつも以上に魅力的な主人公像だと思う。  物語はまさにタイトルどおりで、誰が、何を、どうやって密輸しているかが次第に明らかになっていく。それにつけても、フランシスという作家の勉強熱心なことには頭が下がる。時代を丁寧にふまえながら、新しい要素を丁寧に勉強し、これしかないという形で物語に生かしている。元騎手という作者のプロフィールをみれば、競馬の世界に造詣が深いのは当然だが、それと同じようにまったく別のジャンルの知識を組み込んでいて、驚くしかない。  それほど派手な作品ではないけれど、じっくりと読ませる傑作である。

Posted by ブクログ

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