明智光秀(上) 人物文庫

桜田晋也(著者)

• 販売会社／発売会社: 学陽書房/
• 発売年月日: 1998/11/20
• JAN: 9784313750647

商品レビュー

2010/05/28

明智光秀を描いた歴史…

[文庫ＯＦＦ]

明智光秀を描いた歴史小説はたくさんありますが、私はこの桜田本明智光秀を強く推薦します。上中下三巻の大作で、光秀の生涯を、実に丁寧に、愛情込めて書かれていることがわかります。信長が好きだったのですが、光秀を謀反人ではなく一人の悲劇の英雄として、受け入れることが出来ました。戦国時代小説珠玉の一作です。

2019/06/03

歴史小説好きだった友人から頂いた本。全三巻中の第一巻である本書は、幼少時代から浪人時代を経て朝倉家へ仕官するまでを描く。光秀を儒教的な礼節を重んじる人物として描かれており、終盤の夫婦愛エピソードに少しホロリとさせられる。今後の展開が楽しみである。

2019/04/30

明智光秀の幼少期から明智家が衰退し放浪生活を余儀なくされるまでの話。上巻では光秀より主に斎藤道三、義龍の確執。叔父光安、信長の父信秀が物語の中心となる。叔父は幼い光秀に民を愛し善政を行うなら過去にはこだわらないと教え尾張では信秀が幼少期の信長が人の心を顧みない性格に不安を覚える。他の小説では父道三を討つために愚鈍なふりをする義龍を本当に愚鈍な性格に設定し2人の誤解から謀反に踏み切る場面はなるほどと思った。美濃三人衆、森可成、土岐明智家戦国期の美濃の情勢がわかる上巻でした。