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男と女の家 新潮選書
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男と女の家 新潮選書

宮脇檀(著者)

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男と女の家 新潮選書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/
発売年月日 1998/10/30
JAN 9784106005534

男と女の家

¥220

商品レビュー

4.2

14件のお客様レビュー

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2016/08/18

物書きではない、他の分野のプロのエッセイというのは、ぼくらの知らない、その世界ならではの臨場感や迫力に醍醐味があるわけだが、そういうものをあまり感じなかった。 講演が元になっているのだろうか、語りかける口調の文章はわかりやすいけれど、素人に優しく教えてあげましょうという上から目線...

物書きではない、他の分野のプロのエッセイというのは、ぼくらの知らない、その世界ならではの臨場感や迫力に醍醐味があるわけだが、そういうものをあまり感じなかった。 講演が元になっているのだろうか、語りかける口調の文章はわかりやすいけれど、素人に優しく教えてあげましょうという上から目線でなんか素直に読めない。こうあるべき、外国ではどうこう、という挿話も多く、なんだか戦後すぐくらいの、ずいぶん古い本を読んでいる感覚だった。1998年の出版なんだけれど。

Posted by ブクログ

2015/02/03

建築関係者には著名な本である。 古典というには新しいけれど、押えておきたい話がいっぱい。 「家」におさまると、「男と女」ではなくて「お父さんとお母さん」になってしまう。 セックスの話をする建築家は少ない。本書が出版された1998年と今とを比べると、新築住宅の取得者は確実に少...

建築関係者には著名な本である。 古典というには新しいけれど、押えておきたい話がいっぱい。 「家」におさまると、「男と女」ではなくて「お父さんとお母さん」になってしまう。 セックスの話をする建築家は少ない。本書が出版された1998年と今とを比べると、新築住宅の取得者は確実に少なくなっているから、「家でそういうことをする」であろう年齢により近づいているはずだけれど、社会的にそういう実感も少ない。 周囲に聞くと、やっぱり現在でも、プラン作りにおいてセックスの話を堂々とするケースは少ないようだ。寝室が大事、なんていう抽象的な表現になってしまう。激しいほうですか、なんていう質問をして、防音や配置を考える、ということにはなかなかならないから、さりげなく聞いてさりげなく配慮する。 ところが、日本から離れてみれば、ことは大きく変わったりもするらしい。イヌイットのイグルーでは、プライバシーもへったくれもないワンルーム。そこでは、家族が「見ててあげるからしなさい」という暖かみ。蒙古のパオでも同じようなものかもしれません、と著者は書いているが、何かで読んだけれど、パオは内部がプライベート空間であり、そういうことは外でするのだ、とか。 というような情報が、日本の住宅には全然ない。なぜか。本当にそういうことが全然ない、ということも大きいようだ。そうではなくて言い出せないだけ、という不幸な例もあるらしい。 日本の「和歌」は、男女が「和む」、つまりことに至るための歌である、という説もある。そういう国だった日本が、どうしてこうもセックスのことを隠してしまうようになったのか。戦後の「洋風住宅」によるところも大きいだろう。 1998年は近い過去であるけれど、その後「おひとりさま」やシェアハウスなど、家が男と女のものばかりでないケースが増えてきた。あんたらセックスどうしてるの、とは、僕は聞けない。空気を読まないといけないのだとしたら、それはそれで、日本的であるなあ。

Posted by ブクログ

2012/03/11

この著者の書くものは、デザインや収納などに過度にこだわる現代の家の幼稚さを主張するが、とどのつまりは「戦後」の女性の価値観が「家」を支配したという謂に他ならない。もはや男には居場所は無く、「会社」が右肩上がりの時代には居場所はあったが、平成不況を迎えた今、男たちには帰る場所などな...

この著者の書くものは、デザインや収納などに過度にこだわる現代の家の幼稚さを主張するが、とどのつまりは「戦後」の女性の価値観が「家」を支配したという謂に他ならない。もはや男には居場所は無く、「会社」が右肩上がりの時代には居場所はあったが、平成不況を迎えた今、男たちには帰る場所などない。結局は女について行って、大型のショッピングモールで子供と遊び、荷物を運ばされ、ファストフードを食い、洗濯も掃除もするという隷属だけが待っているということだ。著者が「男たちよ家に帰れ」という意味はそういうマイホーム主義のことではない、自身の家を自身が作り守り育むということをなめるなということだ。会社主義と武士道の残滓が歪に結束した戦後ビジネス文明が、いったい何をもたらせたのかをよくよく考えさせられる好著。

Posted by ブクログ

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