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短歌パラダイス 歌合二十四番勝負 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 1997/04/23 |
JAN | 9784004304982 |
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短歌パラダイス
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商品レビュー
4.5
24件のお客様レビュー
30年近く前ですが、1996年の3月に熱海で行われた、歌人20名による歌合せの記録です。 判者は高橋睦郎さん。 プレーヤーを方人(かたうど)と呼び、弁護人を念人(おもいびと)と呼びます。 参加者は、岡井隆、奥村晃作、三枝昴之、河野裕子、小池光、永田和弘、道浦母都子、井辻朱美...
30年近く前ですが、1996年の3月に熱海で行われた、歌人20名による歌合せの記録です。 判者は高橋睦郎さん。 プレーヤーを方人(かたうど)と呼び、弁護人を念人(おもいびと)と呼びます。 参加者は、岡井隆、奥村晃作、三枝昴之、河野裕子、小池光、永田和弘、道浦母都子、井辻朱美、大滝和子、加藤治郎、水原紫苑、田中槐、荻原裕幸、俵万智、穂村弘、東直子、紀野恵、杉山美紀、吉川宏志、梅内美華子の各氏。 一日目は二グループ、紫チームと紅チームにわかれ、二日目は三グループ、一郎次郎チーム、七福猫チーム、ぐるぐるチームにわかれて、歌合せをしました。 弁護人の念人(おもいびと)が味方の援護射撃で真剣に相手方をけなし、味方を褒める様子が最初こそ、なんかかんじ悪~いと思いましたが、読んでいくうちに大変面白くなり失礼ですがかなり笑えました。 あのしとやかそうな、東直子さんが「こんなの歌じゃない!」なんておっしゃったり、荻原さんとかも結構、辛辣な批判をされていました。 1996年当時、短歌にせよ俳句にせよ、創作する側の論理だけが大手を振ってまかり通り、鑑賞する側の論理はほとんど顧みられなくなっていたと、著者の小林恭二さんは書かれています。 初日の歌合せ中でもっとも熱戦だったとされる「ねたまし」という題に沿ったお二人の歌。 紫 ○「妻」という安易ねたまし春の日のたとえば墓参に連れ添うことの 俵万智 紅 ○傾けむ国々ある人ぞ妬ましく姫帝(ひめみかど)によ柑子(かうじ)差し上ぐ 紀野恵 ※この勝負は紅チームの勝利。 二日目に最高のゲームといわれた「芽」に寄せられた歌。 一郎次郎チーム ○幾千の種子の眠りを覚まされて発芽してゆく我の肉体 (俵万智) 七福猫チーム ○約束は三時でしたね微熱もつ発芽月(ジエルミナール)のきみの叛乱 (田中槐) ぐるぐるチーム ○家々に釘の芽しずみ神御衣(かむみそ)のごとくひろがる桜花かな (大滝和子) ※この勝負はぐるぐるチームの勝利でした。
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古本屋で引いた大当たり新書! 小林さんの解説が易しくも簡単には読ませないぞという感じ、すごく楽しかったです。 短歌は昔の文芸で難しくて高尚でナンタラカンタラと思ってた(そもそも五七五七七くらいしか知らない)けど、最終的には宇宙的でカッコイー!にまでなった! 素敵な文化と良い出会い...
古本屋で引いた大当たり新書! 小林さんの解説が易しくも簡単には読ませないぞという感じ、すごく楽しかったです。 短歌は昔の文芸で難しくて高尚でナンタラカンタラと思ってた(そもそも五七五七七くらいしか知らない)けど、最終的には宇宙的でカッコイー!にまでなった! 素敵な文化と良い出会い方をしたナ、、、
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20人の現代歌人が二手に分かれ短歌の優劣を競い合う歌合の模様を描いたノンフィクション。繰り出される短歌への白熱した毀誉褒貶は、料理バトル漫画のあの調子で、血湧き肉躍る。歌が分からずとも十分に楽しめる、極上の知的エンターテインメント作品だと思います。
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