商品レビュー
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他人の持つ記憶、社会と歴史の記憶、場所の記憶を発掘し、そこに血を通わせ、更に自身の記憶を流し込むことで、個人史と集団史が響きあって溶け合って、記憶に厚みと深みが生まれる 記憶を大切にするモディアノの文学観がすき
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ナチス占領下、作者であるモディアノ自身が、ユダヤ人であるドラを探すといった話である。 モディアノの著書を初めて読んだ感想として、事実に即した文章体であり、あっさりとしているものの、中身は薄暗く不穏な空気が漂う。 そして、ドラという普通に生きる少女の痕跡を探していくというのが、...
ナチス占領下、作者であるモディアノ自身が、ユダヤ人であるドラを探すといった話である。 モディアノの著書を初めて読んだ感想として、事実に即した文章体であり、あっさりとしているものの、中身は薄暗く不穏な空気が漂う。 そして、ドラという普通に生きる少女の痕跡を探していくというのが、モディアノが言う、「もはや名前もわからなくなった人々を死者の世界に探しに行くこと、文学はこれにつきるのかもしれない」というのがなんとなく分かる気がした。 モディアノ「人生は浜辺に残された足跡のようなもので、打ち寄せる波によってたちまち跡形もなく消されてしまうものだ」
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
☆ドイツ占領下における娘を探す広告を発見し、彼女の行方を探し求めた記録。 ☆ノンフィクションなのだが、極めて自分のこと、両親のことも書かれている。ここにあるのは、喪失感であり、自分の出生につながる時代を想像している。 ☆本書のテーマではないかもしれないが、失われたものからのありえた現在、と、結果としていまある自分(あるいは今ないかもしれない自分)との対比なのではなかろうか。
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