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「見えないもの」を科学する
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | サンマーク出版/サンマーク |
発売年月日 | 1998/04/06 |
JAN | 9784763192127 |
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「見えないもの」を科学する
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「気」って一体何なんだろう。 この本が書かれた20年前から今でも「気」に関しての解明はあまり変わっていないかもしれない。 でもゼロ磁場の話は個人的には興味があるし、ここにヒントがあるような気がします。
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「見えないもの」って、なんだと思います? 私は、肉眼で見ることのできない微小な何かだと思って読んだのです。 「見えないもの」=「気」でした。 まあ、それでもいいです。 「気」とか「気配」とか、科学では解明できていないけれど、科学的な実験が行われてある程度結果が出たというなら、読...
「見えないもの」って、なんだと思います? 私は、肉眼で見ることのできない微小な何かだと思って読んだのです。 「見えないもの」=「気」でした。 まあ、それでもいいです。 「気」とか「気配」とか、科学では解明できていないけれど、科学的な実験が行われてある程度結果が出たというなら、読んでみようじゃないの。 読みました。 読みましたけど。 この本、大丈夫なんでしょうか? “東海大学教授”とか“電気通信大学名誉教授”などの肩書きがついていますけど、これトンデモ本ですよ。 「見えないもの」=「気」=超能力=五次元世界の力=宇宙エネルギー について書かれた本です。 気功の部分についてまでは、なるほどと思って読んでいましたが、とにかく論理の飛躍がはなはだしい。 “周知のように私たちは、空間的には三次元の世界に住んでいます。つまり面としての二次元、タテ、ヨコ、高さを持つ立方体としての三次元、それに時間を加えた四次元の世界に住んでいるわけです。 私たちはそれに精神を加えることによって別の世界も経験できる。たとえば何千キロも離れた人のことや、この世にいない人のことに思いをはせたり、それらの人が眼前にいるかのごとくにふるまったりできる。肉体そのものは四次元の制約から抜けられないが、精神はさらに別の次元へ行けるのです。” つまり私たちは四次元の世界に住んでいるわけ? 精神の動きが、肉体の限界を超えたところにも存在しえるというのはいいとしても、それがすぐに宇宙エネルギーとなることの理由がどこにもないのです。 だってそもそも宇宙だって、私たちの住む3次元だか4次元だかの法則の元に存在しているでしょう? 質量保存の法則とかエネルギー保存の法則とか。 よくわからないからとりあえず宇宙エネルギーだっていうのは、あまりに安直なのではないかと思います。 「説明できないことはないことだ」というのは乱暴な結論だ。 というのが著者の主張。 私もそれはそう思います。 けれど、「説明できないからといってないことにはならない」=「ある」というのも同じくらい乱暴な結論だと思います。 まずフラットな目で、科学的に考察していただきたい。 科学的というにはあまりに少ない図表。 超能力者の脳波のグラフを載せるなら、一般的な能力の人の脳波のグラフも載せなくては。 数字を使用しないで、言葉だけで説得力を持たせようとしても、それは無理。 実験の様子が写った写真や、実験の手順を表わす図や数字が全くなくて、主観的な言葉で結論付ける手法は科学的とは言い難い。 人体のツボに金属(磁石?)を張ると、生理的に大きな影響を及ぼす。(全部で35回実験して、変化が認められたのは28回、認められないもの3回、どちらともいえないのが4回) 金属と磁石の区別が明確ではない。 張るの?貼るんじゃなくて? 大きな影響ってどのくらい? 実験内容がよくわからないから何とも言えないけど、35回って少なくない? 1ページあたり10か所以上も突っ込みどころがあって、読んでいて大変疲れました。 まあ、バリバリ文系の私なので、詳しいことは本当はよくわかってないのですが、あまりに説得力に欠ける文章です。 そして、地磁気に関しては、明らかに間違ったことを書いています。 真北と磁北は違いますから。 地磁気は時間と場所によって数値が刻々と変わっていますから、ここが絶対安定のゼロという場所はないと思います。 国の機関が国内10か所で24時間の観測を行っていて、10年ごとに観測結果を発表していますから、それを見れば一目瞭然だと思うのですが。 カール・セーガンもトール・ヘイエルダールも面白く読みましたが、この本は無理でした。 トンデモな仮説から重大発見があることもあるとは思いますが、この本からは読み取れません。 もし私が大学の教授で、学生からこのような論文を渡されたらソッコー不可です。 読みながら寝てしまいうなされた恨みからいうわけではないことを、改めて申し述べます。
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