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プラトン対話篇 ラケス 勇気について 講談社学術文庫
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プラトン対話篇 ラケス 勇気について 講談社学術文庫

プラトン(著者), 三嶋輝夫(訳者)

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プラトン対話篇 ラケス 勇気について 講談社学術文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 1997/04/10
JAN 9784061592766

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プラトン対話篇 ラケス

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商品レビュー

4

8件のお客様レビュー

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2010/05/28

プラトン得意の対話編…

プラトン得意の対話編。テーマは「勇気とは何か?」です。プラトンのイデア論(あらゆるものには本質(イデア)があって(という前提)、それを探求するのが哲学である)を対話方式でわかりやすく展開されます。それにしても、ソクラテスの誘導尋問は恐ろしいです。

文庫OFF

2025/02/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「勇気とは何か」について、ラケス、ニキアスという二人の将軍とソクラテスの間で議論が交わされる短編。勇気は敵から逃げずに戦うことでもなく、思慮ある忍耐強さでも、ある種の知でもなく…となって、最後は結論が出ずに終わる。初期の短編集らしく、いつものアポリアで終わるし、プラトン著作で馴染みのある感じのする徳の議論だった。高名な将軍である二人が対話を務めるのだが、ソクラテスに対してとても素直なのでストレスなく読めるのが良かったと思う。

Posted by ブクログ

2017/04/30

初期プラトンで文庫本で読めるのは3冊かと思っていたら、もう1冊、発見。 ついでに、読んでみる。 と、これは面白い。個人的には、ここに描かれているソクラテスこそ、自分のイメージするソクラテスであった。 つまり、ソクラテスというと、対話を通じた探求というか、「知らないこと...

初期プラトンで文庫本で読めるのは3冊かと思っていたら、もう1冊、発見。 ついでに、読んでみる。 と、これは面白い。個人的には、ここに描かれているソクラテスこそ、自分のイメージするソクラテスであった。 つまり、ソクラテスというと、対話を通じた探求というか、「知らないことを知る」ことを追求した哲学者ということになっているし、「ソクラテスの弁明」でも、本人がそういったことを述べている。 が、実際にプラトンの対話篇を読むと、ソクラテスは結構、詭弁的な理屈を振り回すし、対話の相手への尊重があまり感じられない。何よりも確信をもって演説したりするわけで、どこが「無知の知」なのか、分からないのだ。 それに対して、この「ラケス」でのソクラテスは、なかなか、うまいファシリテーションをやっている。演説はしないし、対話の相手の論を深堀していくのだが、相手に対する尊敬の念が感じられる。また、真理をともに探求していくことに対して、相手を勇気づけ、励ましている。 「ラケス」の主題は、まさにその「勇気」についてで、対話の結果としてでてくるのは、「我々は勇気がなんであるのか知らない」であるのだが、ソクラテスが知識を勇気をもって探求する人であることが、さりげなく暗示されているわけだ。 ソクラテスについて学びたい人が、「ソクラテスの弁明」の次に読むべき本は、この「ラケス」かもしれない。

Posted by ブクログ