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ダーティホワイトボーイズ 扶桑社ミステリー
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ダーティホワイトボーイズ 扶桑社ミステリー

スティーヴン・ハンター(著者), 公手成幸(訳者)

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ダーティホワイトボーイズ 扶桑社ミステリー

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 扶桑社
発売年月日 1997/02/28
JAN 9784594022006

ダーティホワイトボーイズ

¥330

商品レビュー

3.8

16件のお客様レビュー

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2010/05/28

極悪非道の犯罪者ラマ…

極悪非道の犯罪者ラマーがなんと魅惑的に描写されていることか。犯罪行為において躊躇なく殺人をおこなう一方、精神薄弱児の従弟オデールにはきめ細やかな情愛を滲ませる。不慮に事態に陥っても愚痴を並べることなく、冷静に対処方法を考えていく。そういうところに惹かれていくのだ。このラマーと対峙...

極悪非道の犯罪者ラマーがなんと魅惑的に描写されていることか。犯罪行為において躊躇なく殺人をおこなう一方、精神薄弱児の従弟オデールにはきめ細やかな情愛を滲ませる。不慮に事態に陥っても愚痴を並べることなく、冷静に対処方法を考えていく。そういうところに惹かれていくのだ。このラマーと対峙するパトロール巡査バドは、逆に決断できない弱さを見せる。助手の妻と不倫関係に落ちていき彼女との新たな生活に踏み出したい気持ちとこれまでの家族との絆を守りたいという思いが拮抗する。どちらも選べないまま、ずるずると事態を先延ばしにして

文庫OFF

2024/06/20

「極大射程」以来のスティーヴン・ハンター。 以下はネタバレありの感想。 文庫本32章700ページを超える分量にも度肝を抜かれるが、6章(150ページ)あたりで正義側の主要登場人物のほとんどが殺される。(と、思わされる) 罪悪感を持たぬ殺人者と罪悪感に苛まれる刑事が出会うという設...

「極大射程」以来のスティーヴン・ハンター。 以下はネタバレありの感想。 文庫本32章700ページを超える分量にも度肝を抜かれるが、6章(150ページ)あたりで正義側の主要登場人物のほとんどが殺される。(と、思わされる) 罪悪感を持たぬ殺人者と罪悪感に苛まれる刑事が出会うという設定もナイス。 そして本書の魅力は、トンデモナイ悪人を描きながらもリアリティぎりぎりの人物造形と彼らの内なる心の葛藤や気持ちがなぜか共感もしくは理解出来るという作者の職人技にある。 本書の主人公、悪の権化ラマーは凶暴だがバカではない。無理矢理脱走犯仲間にされたリチャードは彼を以下の様に狡猾な無秩序の天才と称する。「ラマーは常に考えている。何か課題を与えたら、彼は真っ先に、しかも正しくそれを解決するだろう。とはいっても、それは普通の人間のやり方ではない。他人より自分が多くを得られる様に解決するのだ。それが彼の唯一の道徳律であり、何の後ろめたさも疑問も持っていない。彼は情熱的かつ揺るぎない確信を持ってその道徳律を行使する」 解説の鵜條芳流氏の言葉。「悪い男に限って人の心を捕らえて離さない。華麗な悪の前では、正義さえも霞んで見える時がある。アメリカンヒーローを描いて来た男は、どうやらそれに気付いてしまったようだ。悪が栄えた試しなし。だが、栄えないからこそ刹那で美しい」 一方の正義側キャラは48歳のハイウェイパトロールの巡査部長パド。妻子がありながら部下の奥さんと不倫、再び良き家庭を取り戻したいと願いながらも、目先の欲望に負けて自己嫌悪に陥る日々。 そして、前半の魅力的キャラは人質となった老夫婦。リタイアして狩猟が趣味だった夫は、悪にも怯まない。巨悪に対して卑屈にならず勇敢にも対峙しようとする。 分厚い文庫本を終始飽きさせることなく引き付ける筆力は流石です。

Posted by ブクログ

2023/03/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初全然面白くなかったけどバドが車のタイヤ痕調査で家に行ったあたりからかなりおもしろい。そこからは続き気になって一気に読んじゃった。描写がかなり生々しくてつらいとこもある。リチャードが第二のラマーになっちゃった。こいつ出所したら大変だ。

Posted by ブクログ

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