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管絃祭 講談社文芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 1997/03/10 |
JAN | 9784061975590 |
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管絃祭
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管絃祭
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商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
ずっと読みたかったが、Kindleで読めそうになった途端、やはり紙の本で読みたくなって、初版の古本を入手して。 手に入りにくさ故だろうか。 戦争を語るのに、この本以上のものがあるだろうか。翻訳はされただろうか。 高校の教科書に「兵隊宿」が取り上げられているのだから、日本語のもつ力...
ずっと読みたかったが、Kindleで読めそうになった途端、やはり紙の本で読みたくなって、初版の古本を入手して。 手に入りにくさ故だろうか。 戦争を語るのに、この本以上のものがあるだろうか。翻訳はされただろうか。 高校の教科書に「兵隊宿」が取り上げられているのだから、日本語のもつ力がずっと受け継がれていくことに希望をもとう。 異なる場所や時代を生きてきた者にも、人生への向き合い方を静かに示唆してくれるような、芸術的作品である。
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タイトルは宮島で陰暦6月17日に行われる管弦祭からとられているが、それは小説の末尾にのみ現れ、それまでの回想の物語に対する鎮魂歌となっている。小説全体は有紀子を一応の主人公としつつも、彼女の周縁のさまざまな人々の戦中、戦後史が編年体風にではなく、自由な時間軸の中で語られてゆく。特...
タイトルは宮島で陰暦6月17日に行われる管弦祭からとられているが、それは小説の末尾にのみ現れ、それまでの回想の物語に対する鎮魂歌となっている。小説全体は有紀子を一応の主人公としつつも、彼女の周縁のさまざまな人々の戦中、戦後史が編年体風にではなく、自由な時間軸の中で語られてゆく。特に戦前、被曝前の広島の地名が限りない愛着のもとで語られるが、そこに共感できれば(たとえ広島の地を知らなくても)しみじみとした物語として受け止めることができるだろう。これというプロットがないのだが、そこがまたこの小説の価値なのだ。
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ずっと前から気になっていた作品。 選び抜かれたような日本語が心に響きます。 最後の章の幻想的な管絃祭の描写が悲しみを一層深くします。 大切な人と厳島神社、そして管絃祭を一緒に見に行こうと思います。
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