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花の解体新書 文化・歴史・産業
定価 ¥1,991
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 農村文化社/ |
発売年月日 | 1997/12/01 |
JAN | 9784931205246 |
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花の解体新書
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花の解体新書
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もっと花を好きになれる。 愛すべき花のために何をしようかと考えてしまう。 切っても切れない花と人間のお話。 面白い本です。
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Ⅰ、花とはなにか?・・・花と心の歴史 ○男と女とどちらが先にヒトになったのであろうか。 「原始時代の男は、恋人にはじめて花束を捧げたとき、 それによって獣性を脱した。 彼はこうして、粗野な自然の本能を超克して 人間らしくなった。」 茶の本 岡倉天心 女に花束を渡したことのないオ...
Ⅰ、花とはなにか?・・・花と心の歴史 ○男と女とどちらが先にヒトになったのであろうか。 「原始時代の男は、恋人にはじめて花束を捧げたとき、 それによって獣性を脱した。 彼はこうして、粗野な自然の本能を超克して 人間らしくなった。」 茶の本 岡倉天心 女に花束を渡したことのないオスはヒトのオスではない。 この説では、男は、獣性を脱したのは、 花を渡したことであるが、 女は、いつから獣性を脱したのだろう。 女が、受け取ることができたのは、 すでに花の価値をみとめていたから。 花に心が動かされる不思議 花を使う心には、科学のメスを入れなければならないはず。 花は「心の道具」である。 愛情、恋慕、同情、悲しみ、喜び、感謝など、 そんな心を相手に伝えることのできる「心の道具」である。 「ヒトは儀式という文化をもった動物である。」 大英博物館 心の所産として生まれた花文化、 それが高揚するにつれて花産業が生まれる。 花文化なくして花産業はあり得ない。 ○シャニダール4号化石; 4万6千年前(ネアンデルタール人)1963年発見 イラク、北西部ザクロス山脈のシャニダール洞窟、 Homo sapiens(賢いヒト属) 原生人類 Homo sapiens subsp.neandertharensis 化石原生人類 Homo erectus(直立するヒト属)北京原人、直立猿人 悲しみの儀式に花を使う生物が、 ヒト以外にいてはおかしいのである。 愛するヒトの死という、 抑えきれない心の動揺に、 ふと手折った野辺の花。 激しい心の動揺を吸い取ってくれるような奇妙な物体。 自分の心の動揺に同調してくれるような不思議な物体。 それは、花という単なる物体にまで、 心を委譲できるような程、 高度に心を発達させてしまった哀れな動物、 ヒト誕生の瞬間ではなかったのだろうか。 Ⅱ、花の使い方について 花の座。花の下着。花のライトアップ。 飾花、飾裁文化。<飾る> オシャレ園芸。システム花壇。立体花壇。 ガーデニング。 ムーンガーデン。;トロピカルは、夜の演出が大切。 園芸とは「作ること」に重きを置いた言葉。 生産技術と利用技術が区別されていない。 Ⅲ,花の売り方 鮮花店、「新鮮であれば、必ずしも安い必要はない。」 花屋に売れない花 箱売り 明朗会計 メンズフラワー ロスを減らす工夫 <切葉を仕込む> サンデイマーケット、 ペット植物 Ⅳ、市場のあり方 消費地市場、相対市場、産地市場、機能的生産地市場 Ⅴ,生産者は? 狼と羊 土地利用型花き産業 hardware software farmware firmware 「環境資源」特殊な環境を、土地の資源と考える。 「ふるい落としの時代」 産地の北進戦略、冷蔵庫を使った戦略、 →基本的には、「避暑技術」 1年中冷蔵庫を使用する技術を考える。 花苗は、季節商品であり、明確な繁忙期がある。 作るだけではなく、売るための工夫をしているのか? 「有利販売とは、自分だけの有利販売。」 しかし、本当に有利販売か? マケーティングとはなにか 「マケーティング」とは、 「個人と組織の目標を満足させる交換を想像するため、 アイデア、財、サービスの概念形成、価格、 プロモーション、流通を計画・実施する過程」 →「商品またはサービスの生産者から 消費者への流れを効率よくするための企業活動」 花生産者にとっての「マケーティング」とは、 「生産者から消費者への花の流れを 効率よくするための生産者の活動」 花を扱う上での障害 (1)仕入れ値が不安定で、売値を設定しにくく、 販売企画がたてにくい。 → 固定価格とする。 (2)希望する時期に、希望の商品を、希望する量、 仕入れるのが困難である。 → 数量の予測 (3)セルフ売りできる体制になく、 コストのかかる対面販売を強いられる。 → ラベルの設定 (4)仕入が不便で、人件費がかさむ。 Ⅵ、これからの方向 防衛育種 「野菜や果物などの食品は保守的なものである。 食べたこともないものを説明なしに 目の前に出されても、簡単に食べられないものだ。」 食の志向は求心的。 花の志向は遠心的。 スピンアウト型育種 従来の品種特性の枠を逸脱させる育種戦略。 キク型カーネーション ネーミング 消費者がわかる名前。 花は、 「品目単位から品種単位に移行し始めた。」 (鶴島氏) 花のプロになるなら、 けっして「花が好き」という動機を口にしてはいけない。
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