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日本アパッチ族 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川書店 |
| 発売年月日 | 1997/01/25 |
| JAN | 9784041308011 |
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日本アパッチ族
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日本アパッチ族
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商品レビュー
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戦禍の廃墟が生々しく残る大阪の街に、鉄を喰らって血肉とする人間「アパッチ族」が現れた。当初は隔離された遺棄地の中で細々と生き延びるだけだった彼らが、政治的な思惑から住処を追われ、日本全国に拡散していくに従って、その存在は日本という国家を、また人間という種の生き様さえも変容させる一...
戦禍の廃墟が生々しく残る大阪の街に、鉄を喰らって血肉とする人間「アパッチ族」が現れた。当初は隔離された遺棄地の中で細々と生き延びるだけだった彼らが、政治的な思惑から住処を追われ、日本全国に拡散していくに従って、その存在は日本という国家を、また人間という種の生き様さえも変容させる一大勢力となっていく。止むにやまれぬ事情でアパッチ族の一員となった気弱な青年が目撃したその勃興の歴史の実態は、そして行く末は? 日本SF史上に燦然と輝く巨星・小松左京の長編デビュー作。如何にもデビュー作らしい若々しく荒削りなパワーに満ち溢れつつも、そこかしこに垣間みられる文明批評の視点、社会変革を精緻にシミュレートする文脈、叙情的な台詞運びを織り込みつつも決してお涙頂戴には流れない冷厳たるストーリーに、その後開花する小松SFの本質が既にてんこ盛りに盛り込まれています。これが長編デビュー作って、どんだけパワフルなのか小松御大。 「鉄を喰って生きる人間」という荒唐無稽なSF的アイディアを立役者としてストーリーを展開するという点で、この作品は紛れもなくSFです。が、鴨は、ひょっとしてこの作品はSFの手法を借りたマジック・リアリズムではないのか?という印象を受けました。物語の前半は、社会全体の不穏な情勢を描きつつも、主人公の青年がアパッチ族の一員に至るまでのやや滑稽な(裏返すと相当悲惨な)いきさつと、アパッチ族の生態及び社会形態をユーモラスな筆致で描き出し、この時点で読者はアパッチ族が跋扈する幻想の近代日本に取り込まれていきます。 終戦直後の大阪で実際に暮らしていた人なら、きっとこの作品で描写される大阪の町並みやそこに暮らす人々の息づかいは、相当リアルに感じられたと思うんですよね。小松左京自身が正にそこに暮らしていたわけですし。そんな現実と地続きの世界に立ち現れるアパッチたち。彼らによって、物語の後半は加速度的に政治色と暴力の度合いを増し、日本全体を、そして世界全体を巻き込んだ「旧人類 vs. アパッチ族」の戦いへとなだれ込んでいきます。最終章の壮絶なカタストロフィの後に訪れる、静かで物悲しいラストシーンと、冷徹な結末。小松左京がこの作品で描きたかったのは、単なるユーモアSFでもシミュレーション小説でもなく、日本という国家/日本人という民族そのものを再構築する可能性だったのではないか、そう鴨は思います。 間違いなくSFではありますが、SFという言葉で一括りにするのは本当にもったいない、硬派な傑作だと思います。タイトルと表紙のアートワークがおちゃらけてるので、なかなか手に取りづらいんですけどね(笑)
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小松左京は私の大好きな作家の一人であるが、この「日本アパッチ族」は彼の作品の中でもベスト3に上げられる作品である。SFにはまっていた高校生時代に読むんで大変ショックを受けた記憶がある。最近、また読もうと思って探したのだが残念ながら一般の本屋では手に入らない。図書館で探して久しぶり...
小松左京は私の大好きな作家の一人であるが、この「日本アパッチ族」は彼の作品の中でもベスト3に上げられる作品である。SFにはまっていた高校生時代に読むんで大変ショックを受けた記憶がある。最近、また読もうと思って探したのだが残念ながら一般の本屋では手に入らない。図書館で探して久しぶりに読んだ。その奇抜な発想、構想力、ユーモアを交えながらもハードボイルド。物語の面白さを存分に教えてくれる小説であり、是非、復刊されみんなに読んでもらいたいものである。
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個人的に、『国家反逆』カテゴリーに含めている作品(ほかには井上ひさし「吉里吉里人」、筒井康隆「俗物図鑑」、大江健三郎「同時代ゲーム」)。
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