性霊が私を犯しにくる！ おぞましきセックス・ゴーストの戦慄 にちぶん文庫

朝倉三心(著者)

• 販売会社／発売会社: 日本文芸社/
• 発売年月日: 1997/01/25
• JAN: 9784537063349

商品レビュー

2012/12/31

霊能力者の著者が見聞した16の事件の報告という体裁の本。

「FILE No. 1」は、死んだ恋人との初体験の場所を訪れた女性が、観音様と交接する話。「FILE No. 2」は、会社の一室で不倫をしていた男女が、膣痙攣のために離れられなくなる話。「FILE No. 3」は、老婆にもらった緋色の長襦袢を身に着けると、男の身体を求めてしまう話。「FILE No. 4」は、嵐の真夜中に竜神と交わった巫女の話。１人の巫女が海岸を歩いていると大波に襲われて岩場に投げ出されてしまいます。やがて、竜の身体が巫女に巻きつき、全身を長い舌が這いまわります。さらに、竜神は人間の男の姿となって巫女の身体を求めます。その舌は２つに分かれていて、ヴァギナとアヌスを同時に責められ、最後はバックでイッてしまうことになります。

「FILE No. 5」は、骨格標本になった男の幽霊が夜にナースの前に姿を現わしてセックスをする話。「FILE No. 6」は、子宮筋腫の手術を受けた女が、病院の一室で傷口を舐める夢魔に襲われる話。「FILE No. 7」は、淫らな夢を見せる病院の椅子の話。「FILE No. 8」は、トイレで女性患者の秘所を責める霊の話。地震で頭を打った女性が病院を訪れる。彼女がトイレの個室で用を足したあと、便座から立ち上がろうとすると何者かによって引き戻され、立つことができません。やがて彼女のお尻を何かが愛撫し始めます。アヌス、ヴァギナ、クリトリスを順番に責められ、自分でも驚くくらいびしょびしょに濡れるほどの絶頂を感じたあとで、ようやく彼女は解放されます。

「FILE No. 9」は、盛り場から女性の幽霊につけられた男が、マンションの自室に彼女を招き入れてセックスをする話。「FILE No. 10」は、幽霊の絵を描かれた掛け軸を預かった男が、絵から抜け出した女と交わる話。「FILE No. 11」は、ホテルの電話を取ると女のあえぎ声が聞こえてくる話。「FILE No. 12」は、通りかかる男女にキスをさせる十字路の話。「赤線」で出会った、異常にしまりのいい女の身体に溺れた男が、売春防止法により女が仕事を辞める日に噂の十字路を通りかかります。すると、女は男の唇を激しく求めてきて、キスをしながら下半身を少し押し付けるだけで絶頂に達します。

「FILE No. 13」は、男女を乱交させる温泉の話。「FILE No. 14」は、メキシコのアカプルコでキャンプをしている日本人の男が、人魚と一夜を過ごす話。「FILE No. 15」は、北海道を旅行していた２人の女性が男の囚人の霊に犯される話。「FILE No. 16」は、フィリピンの森の中にある、男を甘い香りでおびき寄せる大木の話。その木の幹には、膣穴のような柔らかい割れ目があって、木の香りで精神を破壊された男は狂ったようにその木と交わり続けることになると言われています。

透明人間との絡みが好きなので、映画『ゴーストバスターズ』のワン・シーンのようなエピソードを期待したのですが、そういう話はなくてちょっと残念です。