忘れない勇気 潮ライブラリー

徳留絹枝(著者)

• 販売会社／発売会社: 潮出版社/
• 発売年月日: 1997/11/10
• JAN: 9784267014871

商品レビュー

2012/07/31

第9章に、ラウル･ワレンバーグに助けられたトム・ラントス議員への取材が掲載されています。

目次より
第1章 マシンガンに囲まれた“死の行進”
第2章 “故郷の町の悲劇”を博物館に託す
第3章 悲惨な歴史のアメリカ化を図る
第4章 尊厳と正義をかけた孤独な戦い
第5章 “忘れようとするもの”への怒り
第6章 ユダヤ人の人権擁護に生涯をかける
第7章 R・ウオレンバーグの偉業を語り継ぐ
第8章 杉原領事に救われた命を使命にかえて
第9章 二度と傍観者にならないことを誓って
第10章 ホロコースト否定者と戦い続けて
第11章 明日を担う子供たちの架け橋に
第12章 歴史の真実と向かい合う勇気を

2012/07/16

ホロコーストから生還したユダヤ人。杉原に助けられたユダヤ人も多い。
読んでいるだけで胸が締め付けられるような本である。

ホロコーストの地獄の中で、いったいどうやって強さと人間性を維持できたいのか。人間というのは自分たちが考えているよりはるかに強いものだと信じている。強さはどんな時にも私たちの中にある。それが消えるのは私たちが諦めたときだけ。だから決して諦めてはならない。決してあきらめなかった。諦めてしまうのは、本当に簡単なこと。そこに何もしないで横たわっているだけで、苦しみから逃れて死ぬことができた。そして多くの人がその選択をした。（ルネー・ファイアストーン）