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蟻の自然誌
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蟻の自然誌

バートヘルドブラー(著者), エドワード・O.ウィルソン(著者), 辻和希(訳者), 松本忠夫(訳者)

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蟻の自然誌

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞社
発売年月日 1997/07/25
JAN 9784022571588

蟻の自然誌

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商品レビュー

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2021/01/24

読んで欲しい!  出来るだけ多くの人に。 まず、このレビューを読んだ人は図書館にいって手に取って欲しい。 ・・・・・ ごめん。虫が嫌いだったり、生物や自然その他、科学的観察が嫌いな君、分厚い本に嫌悪感を感じる君。こんなとこに連れてきちゃってごめん。  壮絶な蟻の世界を物語のよう...

読んで欲しい!  出来るだけ多くの人に。 まず、このレビューを読んだ人は図書館にいって手に取って欲しい。 ・・・・・ ごめん。虫が嫌いだったり、生物や自然その他、科学的観察が嫌いな君、分厚い本に嫌悪感を感じる君。こんなとこに連れてきちゃってごめん。  壮絶な蟻の世界を物語のように読み進めることも、科学誌のように丹念に読み込むこともできる。    この大きく、分厚い本に戸惑いながら読みはじめたわけだけれど、58ページまで一気に読み進んだところで、この蟻の世界に入り込んだ自分に驚愕した。少しアルコールがはいっていた精もあるが、まるで歴史の物語のなかに入り込んだような陶酔感が あった。 ーー確か映画『第9地区』だったと思うが、そこににでてくる海老のような生命体の顔が、蟻の顔とそっくりで、よく描かれる地球外生命体(侵略者たち)に共通のシルエットが容易にその物語に引き込んでいったのかもしれない。  でも、読み終えたあとには長い旅をしてきたという疲労感があった。いやそこには旅とは違った擬人化された異次元の社会の摂理が身近に存在していた。そして、それを思うと、人類というものの特殊性が一層際立たせられもした。  蟻の社会の成熟の方向性が生命の仕掛けに忠実に精緻で、効率的な直前的なものだとしたら、人類の社会は不安定で、頼りない、“感情”というものが川のように流れていている。それを支えているのが、そこから生み出される文化であり、その蓄積にあるということだ。そしてその根本を辿ると個々の生命がその感情に向き合い紡いできたことの連続にあるのがわかってくる。  人類は“深い悲しみ”(今のわたしにはこの感情が霧のように占めている)を受け入れざるおえない感情というものを内にも抱え、自然に翻弄されながら生命を繋いでいかざるおえない宿命がある。  これが人類が蟻とも他の生物とも隔絶している点なのだろう。  蟻の社会を深く知ることによって、自分の住む社会を洞察する深みが増した。これが大人になるっていう感覚なのかもしれない。

Posted by ブクログ

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