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人間喜劇 ベスト版 文学のおくりもの
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人間喜劇 ベスト版 文学のおくりもの

ウィリアム・サローヤン(著者), 小島信夫(訳者)

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人間喜劇 ベスト版 文学のおくりもの

定価 ¥1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 晶文社
発売年月日 1997/09/29
JAN 9784794912442

人間喜劇

¥1,375

商品レビュー

4.6

5件のお客様レビュー

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2024/11/07

マコーレイ一家は6人家族でイサカという町に住む。父は亡くなり兄は出征、姉、14歳のホーマーと末っ子のユリシーズ。ホーマーは家計を助けるため学校帰りに郵便配達の仕事を始めるが、時に戦死した家族に電報を届ける。死の知らせを届ける少年、幸福から奈落の底に落とされる残された家族たちを目の...

マコーレイ一家は6人家族でイサカという町に住む。父は亡くなり兄は出征、姉、14歳のホーマーと末っ子のユリシーズ。ホーマーは家計を助けるため学校帰りに郵便配達の仕事を始めるが、時に戦死した家族に電報を届ける。死の知らせを届ける少年、幸福から奈落の底に落とされる残された家族たちを目の当たりにするマコーレイ。悲しく辛い話と何気ない日常で癒されていく空気感が何とも心に残る。童話のようでありながら大人向けの本なのかな? 短編が得意な作家だけあって一つ一つの章がおはなしのようで面白かった。

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2024/07/18

この本にはサロイアンになってますが、一般的にはサローヤンと表記されることが多いので、そちらに合わせます。 時は第二次世界大戦の初期。カリフォルニアのイサカという小さな町とそこに住む貧しいけれどしっかりしたマコーレイ一家を描いた物語です。 独特の文体で最初は戸惑います。短い逸話を組...

この本にはサロイアンになってますが、一般的にはサローヤンと表記されることが多いので、そちらに合わせます。 時は第二次世界大戦の初期。カリフォルニアのイサカという小さな町とそこに住む貧しいけれどしっかりしたマコーレイ一家を描いた物語です。 独特の文体で最初は戸惑います。短い逸話を組み合わせて、次第に強固な石垣を組み上げていく様な手法です、解説に「バイブル」という言葉を見つけ、なるほど(真面目に読んだことは無いのですが)聖書の様な作りだなと思いました。 中身も「善」の物語です。勧善懲悪でさえない善。 登場人物のほとんどが善人です。それに対する悪は戦争や貧困と言った社会悪です。人々はそんな悪に潰されそうになりながらも善であることを止めようとしません。 マコーレイのお母さんが言います「悪は自分が悪だってことを知らない。だから罪はありません。悪い人は、毎日毎日、許されるべきです。悪い人も愛されなくちゃいけない。」 どこか浄土真宗の悪人正機の様な。。。確かキリストの教えもそうですね。かなり泥臭さはありますが、何故かあまり説教臭さは感じられない。 文体と言い内容と言い、一言で言えば現代版の聖書なのかなぁ。読み応えのある作品です。

Posted by ブクログ

2012/07/16

お義父さんが学生時代から好きだった1冊をお借りしました。 古い時代のアメリカの小さな町が物語の舞台。 とにかく主人公家族の考え方が素晴らしいのです。 家族にたいして、友人にたいして、上司にたいして、恋人にたいして。 世界中全てのひとが、ひとりひとり、 必要とされて生かされている...

お義父さんが学生時代から好きだった1冊をお借りしました。 古い時代のアメリカの小さな町が物語の舞台。 とにかく主人公家族の考え方が素晴らしいのです。 家族にたいして、友人にたいして、上司にたいして、恋人にたいして。 世界中全てのひとが、ひとりひとり、 必要とされて生かされているってことが、 理解できる。 お義父さんは、この本を手にするのは3度めらしいです。 1冊目は古本屋に手放し、2冊目は友人に あげて、そして新しく手にした3冊目はわたしに。 何度でも読み返したくなるお話でした。 最後は涙なしでは読み切れない。 出会えて良かったと思う、傑作。

Posted by ブクログ