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ナット・ヘントフ(著者), 木島始(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 晶文社
発売年月日 1997/11/25
JAN 9784794912466

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商品レビュー

4.8

5件のお客様レビュー

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2011/12/12

米国の著作家の中でもナット・ヘントフには最も影響を受けた。9・11後の文章も収録した著作集『アメリカ 自由の名のもとに』は真のリベラリストの苦汁とそれでも希望を見出そうとする強靭な意志が連ねられた啓示の書である。 しかしヘントフに慣れ親しんだのは何と言っても膨大なジャズ評論だ。5...

米国の著作家の中でもナット・ヘントフには最も影響を受けた。9・11後の文章も収録した著作集『アメリカ 自由の名のもとに』は真のリベラリストの苦汁とそれでも希望を見出そうとする強靭な意志が連ねられた啓示の書である。 しかしヘントフに慣れ親しんだのは何と言っても膨大なジャズ評論だ。50~60年代、とりわけブルーノートやインパルスなどの時代をけん引したレーベルのライナーノーツにはほとんどこの人の名が刻まれている。LPレコードの裏ジャケにそれらはしっかりと印刷されていたのだから彼の文章も含めた一つのパッケージとして商品となっていたのだ。 マイルス・クインテットでデビューしたばかりのコルトレーンの未熟さを酷評したが、フリー・ミュージックに入って大方にそっぽを向かれた彼を誰よりも支持したという有名なエピソードもある。 大きな功績のひとつにCANDIDレーベルのスーパーヴァイザーとしての仕事がある。『ウイ・インシスト』『ミンガス・プレゼンツ・ミンガス』といった史上もっとも政治的に過激な作品はここから世に出た。黒人公民権運動、ベトナム反戦などの時代に急進的な新左翼だった。同レーベルは、ライトニン・ホプキンスやオーティス・スパンなどのブールスの秀作もリリースしてブラック・パワーを促進させたし、ボブ・ディランをいち早く支持したのもヘントフだった。 本書は青少年向けに書かれたフィクション。プロのジャス奏者になるか大学にゆくかの進路で悩む中産階級の白人高校生を主人公に60年代のリアルなニューヨーク・ジャズ・シーンが舞台となっている。人種、コマーシャリズム、ミュージシャン同士の競合、自分との闘い。 『ライ麦畑』よりずっとインパクトのある青春小説だし、音楽、文化、風俗、社会、政治思想小説とあらゆる読み方を可能にする力強い作品だ。 もちろん彼の個人史は彼がユダヤ人であることを抜きにしては語れない。

Posted by ブクログ

2010/08/22

ナット・ヘンホフってライナーノーツをいっぱい書いている人だな。モーゼと「ぼく」の関係に、「憧れ」という感覚を久しぶりに思い出した。

Posted by ブクログ

2008/04/15

青春文学の古典ですが、青少年ではなくとも、いろいろなことでもやもやと不安を抱えているときに読むと、元気を取り戻すことができる本だと思います。 著者のナット・ヘントフは有名なJAZZの批評家でもあり、物語を形作っているJAZZの世界の雰囲気も楽しめます。

Posted by ブクログ

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