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フェアプレイ トーベ・ヤンソン・コレクション7
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フェアプレイ トーベ・ヤンソン・コレクション7

トーベ・ヤンソン(著者), 冨原真弓(訳者)

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フェアプレイ トーベ・ヤンソン・コレクション7

定価 ¥2,090

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 1997/12/20
JAN 9784480770172

フェアプレイ

¥1,650

商品レビュー

4.3

8件のお客様レビュー

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2023/11/12

 ロメール「レネットとミラベル4つの冒険」をぼんやり頭に浮かべながら読んでいたら七〇くらいのおばあちゃんたちの話だったと知りちょっと恥ずかしい気持ちになる。途中で「ロメールっていうかメカスみたいなことか…」と思ったがそれは小説ぜんたいに対してではなくて二人の撮影する映像への納得だ...

 ロメール「レネットとミラベル4つの冒険」をぼんやり頭に浮かべながら読んでいたら七〇くらいのおばあちゃんたちの話だったと知りちょっと恥ずかしい気持ちになる。途中で「ロメールっていうかメカスみたいなことか…」と思ったがそれは小説ぜんたいに対してではなくて二人の撮影する映像への納得だから実は的を得てはいないのだけど。  お互いがお互いを思いやり慈しみ合う二人ではない。ただ、ひたすらにずっと二人で過ごしている。そのスケッチから浮かび上がるのは、それぞれの生活が「わたし」二人分ではなく「わたしたち」一つ分であるということと感じられた。トーベ・ヤンソン本人の実人生と照らし合わせるのはそのように考えても勝手だがこれがエッセイではなく小説である以上わざわざ考えなくてもいい。いろいろな景色、いろいろな天気、いろいろな季節、その中に二人がいる。8ミリカメラを回す。きれいな映像が撮れることもあれば暗すぎたり明るすぎたりして「ダメね」とうなだれることもある。しかしながら、「わたしたちは過ぎた時間の中であってもかつてたしかにあそこに存在した」という実感の獲得がためにこそ映像を撮影し確認し続ける二人は、録り貯めながら観返すことのないビデオの映画とおなじく"映像"にして、決定的に別のニュアンスを見出している。 本作にあじわいぶかく冠された「フェアプレイ」のあらわすことは何か。二人の関係の平等性というのではあまりに物足りない。もっとマクロな対峙への姿勢が込められていると私は思います。

Posted by ブクログ

2017/07/20

トーベ・ヤンソンと彼女のパートナーがモデルの小説?トーベ・ヤンソンのパートナーは、おしゃまさんのモデルになった人だよね。なんて名前だっけ?

Posted by ブクログ

2012/11/28

マリは小説家、ヨンナは版画家。 ふたりの女性の暮らしを切り取った連作。 作者のトーベ・ヤンソンはあのムーミンの生みの親であり日本では児童文学作家として有名だが、彼女がトゥーリッキ・ピエティラという女性のパートナーと生涯暮らしたことはあまり知られていない。ピエティラもグラフィック...

マリは小説家、ヨンナは版画家。 ふたりの女性の暮らしを切り取った連作。 作者のトーベ・ヤンソンはあのムーミンの生みの親であり日本では児童文学作家として有名だが、彼女がトゥーリッキ・ピエティラという女性のパートナーと生涯暮らしたことはあまり知られていない。ピエティラもグラフィックデザイナーとして活躍した芸術家で、夏にはバルト海に浮かぶ島でふたり、創作に耽ったという。ヤンソンは彼女をモデルにしたトゥーティッキー(おしゃまさん)というキャラクターをシリーズに登場させたりもしている。 こうした背景を踏まえて読むと、一層味わい深い。 マリもヨンナも芸術家らしく自分の領域をしっかり持っている。それが時にはぶつかり合い、時には融け合いながらふたりだけの特別な世界を作っていく。ふたりの会話の僅かなすれ違い、そのなかで時たま起こる共鳴。パートナーシップの一つのあり方としてとても興味を惹かれた。フェアプレイ、というタイトルが彼女たちの関係性をよく表している。

Posted by ブクログ

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