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源氏物語(巻八)
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商品詳細
内容紹介 | 内容:竹河. 橋姫. 椎本. 総角. 源氏のしおり 瀬戸内寂聴著 |
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販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 1997/12/19 |
JAN | 9784062521086 |
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商品レビュー
3.8
4件のお客様レビュー
はじめに、玉鬘一家の姫君たちの縁組みのお話があり、その後、宇治の八の宮と薫の交流や、八の宮亡き後の姫君たちと薫、匂宮との恋模様が描かれています。 源氏物語前半とは違い、面白いキャラクターも出てこないし、「何なの、この展開は…」という(ある意味首をかしげたくなるような)ドラマティ...
はじめに、玉鬘一家の姫君たちの縁組みのお話があり、その後、宇治の八の宮と薫の交流や、八の宮亡き後の姫君たちと薫、匂宮との恋模様が描かれています。 源氏物語前半とは違い、面白いキャラクターも出てこないし、「何なの、この展開は…」という(ある意味首をかしげたくなるような)ドラマティックな展開もないです。しかし、読みごたえがあります。 八の巻は、私としては女君たちのの心情がよく描かれていて面白かった。 玉鬘にしても、母親として娘のことを考えるのはもちろん、若い頃の後悔などもあって、いろいろ考え悩むのですが、そこに、あちらからもこちらからもご意見されて、「どうしよう~!」と考えが堂々巡り(のように感じました)。こういう状況、誰しも一度はあるのでは。で、結局大君を冷泉院に入内させ、とても寵愛されたけど、息子の言うように後宮内で肩身が狭くなり、玉鬘は、また後悔…。人生はうまく行かないものですね。 薫は、自分の出生の秘密を知ってからなおのこと仏道を求める気持ちが増し、その道に通じた八の宮との交流を何年にも渡り、続けています。姫君たちともなんとなくの交流もあります。父(実際には血の繋がりはない)源氏だったら、あっという間に勝手に忍び込んで関係してしまうようなところですが、薫はそんなことはしません。でもだんだんと大君に心引かれ、姫君たちが頼りにしていた愛する父君を亡くしたあとも心をこめてお世話します。この頃には、意中を仄めかし、まわりにそういう関係と勘違いされて大君に迷惑がられていますが。 さらに、がんばって寝所まで忍び込みますが、大君に逃げられ、中の君がそこにいるという、お互いビックリな状況に。でも中の君には手を出しません。源氏とは大分違いますね。源氏なら間違いなく、あれこれいたしたことでしょう。 私は、薫は、源氏の息子の夕霧をもっと誇張したキャラクターだと思います。夕霧は源氏の息子らしく、恋には早熟で、早いうちから雲居の雁と恋していました。そこそこ男女のことはいろいろあって、惟光の娘とも結婚しているし、柏木の元北の方にも中年の恋をして大騒ぎになりました。夕霧は恋に関心が薄いわけでなく、ただ、真面目で不器用なだけなんですね。光源氏みたいにふっ切れてないだけです。 でも、もっともっと真面目というか、堅物な人がいて、その人が恋したらどうなるかな?源氏は出家したいと思っても、色恋に忙しくて出家どころじゃなかったけど、じゃ、まず出家ありきで人生生きてる人が恋したらどうなるかな?なんて、考えで出てきたキャラが薫なんじゃないでしょうか。 紫式部が若い頃、源氏というキャラを産み出したのが、ある意味若さゆえの華やかさや恋への憧れや、ドラマティックな展開だったら、落ち着いた年齢になってきて、人の死ではなく、自分の死を意識するようになって、ようやく出てきたキャラクターが薫ではないかな。 大君は、薫の親切や愛情の深さ、無理強いしない様子をありがたく思って、少しは心を引かれるようだけど、あるかもしれない(ないかもしれない)捨てられる憂き目を見るのが怖くて、先々のことを悪くばかり考えて、薫を拒否します。二人とも現実を生きているようで、生きていない感じがあって似た者同士?と感じました。とうとう、 中の君と匂宮との縁談で心をすり減らして、生きる気力も無くなり、大君はなくなってしまいます。 かえって、薫が大君を、源氏のような方法で奪ってしまえば良かったか?とも思ったりするけど、それはそれで、やはり、大君は死んじゃうんだろうな。 中の君は匂宮の二条の邸に引き取られることになります。最後に、薫は、「中の君を大君の代わりに引き取ってお世話すれば良かった」と思うのですが、これは、自分の邸で、大君に代わって親代わりとしてお世話して、匂宮を婿のようにお迎えすることらしいのですが。ほんとかな。今さら大君の身代わりにしようとしないよね…?あれだけ大事に思って成し遂げられなかった恋ですから、相手がいなくなっても諦められないでしょう? さて、九の巻が楽しみです。
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光源氏の息子の薫と孫の匂宮の恋物語。 2人は、宇治の姉妹に恋焦がれますが、なかなか上手くいきません。 光源氏の頃の話と違って、話が複雑ではなく、現代小説のような感覚で読みやすかったです。
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あれ?浮舟ってまだ登場しないの?? そんな感じで読み始めました 最初に寂聴さんの解説に目を通してから 本文に取り掛かります 敬語満載で古文風の文体にも ほぼ慣れて楽しめるようになってきました 次が楽しみ
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