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自分をつくるための読書術 ちくま新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
発売年月日 | 1997/11/20 |
JAN | 9784480057341 |
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自分をつくるための読書術
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自分をつくるための読書術
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商品レビュー
2.4
6件のお客様レビュー
やみくもに本を読むの…
やみくもに本を読むのではなく、それが自分にどう関わってくるのか知る。
文庫OFF
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※このレビューにはネタバレを含みます
団塊の世代は社会的な価値観よりも個人的な価値観をその上位に置くという生き方をこの国ではじめて示した世代。(確かに、そんな気もします)勢古浩爾「自分をつくるための読書術」、1997.11発行。色んな本を推薦されてます。例えば: ①世間を知るには、海老沢泰久「帰郷」②弱さを鍛えるには、ソルジェニツイン「収容所群島」③論理力をつけるには、竹田青嗣「ニーチェ入門」④理不尽を生きるには、五味川純平「人間の条件」⑤覚悟を決めるには、堀江謙一「太平洋ひとりぼっち」⑥自分をゆさぶるには、三浦綾子「道ありき」。
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様々なテーマについての持論を展開しているが、それらの持論が「読書術」というタイトルに適したものであるとは必ずしも思えなかった。つまり、「読書術」を学ぼうとする読者にお勧めできる本ではなく、筆者の主張から自分の本に対する料簡を広げられるだけの能力を有している読者が読むべき本なのかもしれない。残念ながら評者は、そのような能力を持ち合わせておらず、期待していた「読書術」を本書から学び取ることはできなかった。 「世間に同化しているとき、世間はかぎりない包容と擁護の甘えの体系であるが、ひとたびそこから足を一歩でも踏み出しでもしようものなら、世間はその瞬間に排斥と差別の恐怖の体系に変貌する」。したがって、「この国で社交性とは、無縁の他者とうまく関係をとり結ぶことではなく、世間にいかに同調するかという意味でしかない」(18-19頁)。その例として、「ひとに迷惑さえかけなければ、あとは好きなように生きてよい」(=他者危害の原則)は、戦後日本の親たちが口をそろえて言ったが、その考えが立派な世間とされるという風潮を生んでいること、そしてそのことは、「世間から褒められたくて、好きなことはしなければならない」という圧力になりうるということについては、職場で働いて1カ月の評者には共感できる部分であった。この記述から、ある格言がいかに正鵠を得ていても、論理的に正しくても、無条件に受け入れて同調することは、受け入れない者たちを排除する力を生んでいることを忘れてはならず、視野を広く持ち、受け入れない者たちが信ずるところ、その理由について頭ごなしに否定することなく考えてみることが、排除力を弱める第一歩であると感じた。
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