1,800円以上の注文で送料無料

自分をつくるための読書術 の商品レビュー

2.4

6件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    2

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

やみくもに本を読むの…

やみくもに本を読むのではなく、それが自分にどう関わってくるのか知る。

文庫OFF

2023/10/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 団塊の世代は社会的な価値観よりも個人的な価値観をその上位に置くという生き方をこの国ではじめて示した世代。(確かに、そんな気もします)勢古浩爾「自分をつくるための読書術」、1997.11発行。色んな本を推薦されてます。例えば: ①世間を知るには、海老沢泰久「帰郷」②弱さを鍛えるには、ソルジェニツイン「収容所群島」③論理力をつけるには、竹田青嗣「ニーチェ入門」④理不尽を生きるには、五味川純平「人間の条件」⑤覚悟を決めるには、堀江謙一「太平洋ひとりぼっち」⑥自分をゆさぶるには、三浦綾子「道ありき」。

Posted byブクログ

2018/01/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 様々なテーマについての持論を展開しているが、それらの持論が「読書術」というタイトルに適したものであるとは必ずしも思えなかった。つまり、「読書術」を学ぼうとする読者にお勧めできる本ではなく、筆者の主張から自分の本に対する料簡を広げられるだけの能力を有している読者が読むべき本なのかもしれない。残念ながら評者は、そのような能力を持ち合わせておらず、期待していた「読書術」を本書から学び取ることはできなかった。 「世間に同化しているとき、世間はかぎりない包容と擁護の甘えの体系であるが、ひとたびそこから足を一歩でも踏み出しでもしようものなら、世間はその瞬間に排斥と差別の恐怖の体系に変貌する」。したがって、「この国で社交性とは、無縁の他者とうまく関係をとり結ぶことではなく、世間にいかに同調するかという意味でしかない」(18-19頁)。その例として、「ひとに迷惑さえかけなければ、あとは好きなように生きてよい」(=他者危害の原則)は、戦後日本の親たちが口をそろえて言ったが、その考えが立派な世間とされるという風潮を生んでいること、そしてそのことは、「世間から褒められたくて、好きなことはしなければならない」という圧力になりうるということについては、職場で働いて1カ月の評者には共感できる部分であった。この記述から、ある格言がいかに正鵠を得ていても、論理的に正しくても、無条件に受け入れて同調することは、受け入れない者たちを排除する力を生んでいることを忘れてはならず、視野を広く持ち、受け入れない者たちが信ずるところ、その理由について頭ごなしに否定することなく考えてみることが、排除力を弱める第一歩であると感じた。

Posted byブクログ

2015/05/13

自分が死んだらこの世は終わるのか?という問題をホンキで考えて、承認欲求に苦しんでいる。で、他者との関係を重視し自分探しを否定しつつ、読書による自分探し(自分つくり?)を推奨しているという倒錯した内容ではあるが、刊行時50歳の著者の熱さに驚いた。著者の人生哲学をひたすら展開して読書...

自分が死んだらこの世は終わるのか?という問題をホンキで考えて、承認欲求に苦しんでいる。で、他者との関係を重視し自分探しを否定しつつ、読書による自分探し(自分つくり?)を推奨しているという倒錯した内容ではあるが、刊行時50歳の著者の熱さに驚いた。著者の人生哲学をひたすら展開して読書術は関係なく、単にオススメ本を紹介しているだけだが、読み物としては面白く悪くはない。学生向けかなって気はするが。 学者になるわけじゃないんだから、自由に独学を楽しめ。というのはひとつの助言ではある。 著者も70近くなってどのような老年期を過ごしているのかが気になる。

Posted byブクログ

2014/10/27

[ 内容 ] 生まれついての一部の幸福者をべつとして、ほとんどの人にとって「自分」とは理不尽で納得のいかない存在である。 が、嘆いてもしかたがない。むしろ「自分」を発見したときから、「自分」をつくりあげていく長い道程がはじまる。 それはたとえば、「弱さ」を否定して「強さ」につくり...

[ 内容 ] 生まれついての一部の幸福者をべつとして、ほとんどの人にとって「自分」とは理不尽で納得のいかない存在である。 が、嘆いてもしかたがない。むしろ「自分」を発見したときから、「自分」をつくりあげていく長い道程がはじまる。 それはたとえば、「弱さ」を否定して「強さ」につくりかえようとするのではなく、「弱さ」の意味を問い、それをハガネのような「弱さ」にさらにつくりあげること。 読書という、とびっきり地味で静的な方法によって「自分」をつくるという意味はまさにここにある。 自分を揺さぶり、鍛えていくための実践的読書術。 [ 目次 ] はじめに 「自分」をつくるとはどういうことか 第1章 「世間」を生きぬくための読書―あらゆる形式を疑え 第2章 「弱さ」を鍛えるための読書―一冊の本は決定的に発火する 第3章 「論理」の力をつけるための読書―読むなら考えよ考えぬのなら読むな 第4章 「理不尽」を生きるための読書―すべての本を軽蔑せよ 第5章 「覚悟」を決めるための読書―わたしがルールブックである 第6章 「自分」をゆさぶるための読書―自分に関係のない本などない おわりに 「自分」をつくらないことの責任 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ

2009/10/04

図書館で偶然目にした本。 人間は弱いものだという前提のもと、23歳まで本を読んでこなかった筆者が、自分をつくりあげていくために必要な本や、アドバイスを綴っている。 印象的なフレーズは、『〜だと思うじゃなくて、きちんと断定しろ』 濁して言う方法を身につけてしまっただけに、時...

図書館で偶然目にした本。 人間は弱いものだという前提のもと、23歳まで本を読んでこなかった筆者が、自分をつくりあげていくために必要な本や、アドバイスを綴っている。 印象的なフレーズは、『〜だと思うじゃなくて、きちんと断定しろ』 濁して言う方法を身につけてしまっただけに、時には論理的にいう時に派断定する必要性を思い出した。 時には断定も必要だよね。逃げているような言葉尻では説得力もない。 書物の紹介があるのはいいんだけど、正式名称じゃないから、ブクログの登録が手間取る。

Posted byブクログ