シュタイナー 再発見の旅 娘とのドイツ

子安美知子(著者)

• 販売会社／発売会社: 小学館/
• 発売年月日: 1997/03/12
• JAN: 9784093872164

商品レビュー

2025/11/03

知人にお子さんをシュタイナーに通わせている親子がいて、興味を持って読んでみた。日本で一般的な詰め込み教育とは一線を画し、子どもたちに点数評価をせず、自然体で行きれるような教育なんだなと感じた。全面的には賛成できないが、ストレスを少なく、自然体で生きれるならいいかもしれないなと思いつつも、シュタイナー教育の成否は、教育を受けた子どもたちが、どのような大人になるのか見てみないとわからない。若干宗教じみた部分も感じたが、優しい子に育つならいいかと思いつつ、大人になって日本の一般社会になじめるのだろうか疑問。

2015/01/26

　フラウ・コヤスの本は長い間持っていたものがあったけれども結局読むことができなくて、図書室に寄贈している。
それを、また借りてこようか。
　そう思えた。よくわかる内容だった。

　シュタイナー学校に通わせている親御さんをそうたくさんは知っているわけではないのだけれども、そのうちふたりにはホームスクールに対して、似たような拒絶反応をされていた。
　まとめると「集団生活をするべき」とか「先生の指導を受けるべき」というようなところのように思えた。
　シュタイナー思想に通じている人がなぜ？と不思議でしばらく思いをめぐらせ、わたしのなかではひとつの答えが出ていた。

　「シュタイナー思想を理解している」ではなく
「シュタイナーメソッドを知っている」ということだったのではないか、と。

　そんな気持ちを確認するかのように読み始めた一冊。
どこか腑に落ちた。

　しかし、それ以上に。
シュタイナー観、アントロポゾフィーの世界観に親しみを覚えることになった。

　おまけ。
「アントロポゾーフが薄紫色を好む」とは、さもありなんと笑ってしまうエピソードだね。紫色は精神性を重んじる色だから。