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可能世界の哲学 「存在」と「自己」を考える NHKブックス790
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日本放送出版協会/ |
発売年月日 | 1997/02/21 |
JAN | 9784140017906 |
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可能世界の哲学
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商品レビュー
4.1
7件のお客様レビュー
分哲になじみの無い人間に進められる。途中からの話の飛躍ぶりはどこまで本気なのかわからないが、状ふだんにしろスリリングである
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修論のテーマがモダリティ(「~かもしれない」「~であるはずだ」「~してもよい」「~しなくてはならない」みたいな主観的判断)にちょこっと関係していたので可能世界意味論に興味をもって本書を手に取ったのが……7年前? 前半部分だけ読んで読みさしになっていたのをはじめから通読してみた。...
修論のテーマがモダリティ(「~かもしれない」「~であるはずだ」「~してもよい」「~しなくてはならない」みたいな主観的判断)にちょこっと関係していたので可能世界意味論に興味をもって本書を手に取ったのが……7年前? 前半部分だけ読んで読みさしになっていたのをはじめから通読してみた。 可能世界論は、「無数に存在する世界」を量化することにより、モダリティのような主観的判断を形式論理学の俎上に載せることに成功した。 が、「可能世界」とはどのような世界か? 「我々が想像<しうる>あらゆる世界」? 常識的に可能世界を定義しようとすると、定義の中に可能性のモダリティ表現が出てくる。 可能世界はモダリティを記述するためのものなのに、可能世界を記述するためにモダリティが用いられる……。 この循環を抜け出すための方策は、可能世界を「実在する無限個のパラレルワールド(的な空間)」と定義し直すことだ(と、ルイスさんという哲学者が唱えた)。 論理をきちんと整理しようとすれば、パラレルワールド(的な空間)は実在すると認めざるを得なくなる……論理が世界を定義するという異様な事態…… 哲学者たちの濃厚かつ真剣な議論を、ほんのちょっとだけでも覗き見ることができて知的な興奮を楽しめた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
[ 内容 ] 現実とは異なる時空間に、無数の「ありうる世界」が実在している…西欧中世の神学者たちが唱えた、この途方もない考えは、今世紀、可能世界論という名称で、現代哲学に再登場する。 なぜ、現実以外の他の世界を考えるのか? 可能世界とは何か? その実在は信じられるか? 量子論や宇宙論など、科学の発想と可能世界論を結びつけると、生命や宇宙の謎に対し、どのような照明が投げかけられるのか? ―ソクラテス以来の西欧形而上学の正統を受け継ぐ可能世界論、その学問的射程を探り、「存在」や「自己」の不思議さに、従来の哲学書とは違った角度で迫る。 [ 目次 ] 序 「何でもあり」の世界観―可能世界へようこそ 第1章 可能世界に何ができるのか 第2章 可能世界のネットワーク 第3章 可能世界とは何なのか 第4章 可能世界は本当に有るのか 第5章 自然科学と可能世界 第6章 可能世界の外側 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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