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ミラボー橋の下をセーヌが流れ フランス詩への招待
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ミラボー橋の下をセーヌが流れ フランス詩への招待

窪田般弥(著者)

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ミラボー橋の下をセーヌが流れ フランス詩への招待

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社/
発売年月日 1996/10/30
JAN 9784560003138

ミラボー橋の下をセーヌが流れ

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2024/06/22

本書に掲載された詩のなかで、マルスリーヌ・デボルド・ヴァルモールの「わたしの部屋」 がいちばん私の気に入った。 この詩を高校時代から知っている。 窪田氏は解説で、 「奇数脚の魅力をヴェルレーヌに教えたのはヴァルモールである。ヴァルモールの清らかな情熱や悲しみの深さを称揚したヴェル...

本書に掲載された詩のなかで、マルスリーヌ・デボルド・ヴァルモールの「わたしの部屋」 がいちばん私の気に入った。 この詩を高校時代から知っている。 窪田氏は解説で、 「奇数脚の魅力をヴェルレーヌに教えたのはヴァルモールである。ヴァルモールの清らかな情熱や悲しみの深さを称揚したヴェルレーヌは、その詩法の斬新さにふれ、11音綴の奇数脚を使用した最初の詩人としてヴァルモールの力倆を高く評価した」 「ジョルジュ・サンドのような男まさりの閨秀作家を”あばずれ”とののしり、阿魔(あま)と罵倒した女嫌いのボードレールも、女ごころの悲しさを何の虚飾もなく、女らしい甘美な調べで歌った「サアジの薔薇」や「わたしの部屋」の詩人に対しては、愛情あふれる一文を寄せている」 などと述べている。 まことに、マルスリーヌは愛すべき詩人である。 では、謹んで「わたしの部屋」を紹介したい。 <わたしの部屋 わたしの住居は高いところにある、 大空に向ってひらかれている。 わたしのお客は、青ざめた まじめ顔のお月さまだけ。 下で呼び鈴が鳴る、 だけど、今はわたしには何の関係もない、 もし、その人が彼でなければ わたしには誰一人用のないひと! 世の人々から身をかくし、 わたしは花を刺繍する。 誰にも恨みはないけれど わたしの心は涙で一杯。 雲ひとつない青い空を わたしはこの部屋から見ている。 わたしは見ている、星たちと また、吹き荒れる嵐を! わたしの椅子のま向いには 一つの椅子が待っている。 その椅子はあの人のもの、 二人していたのは一瞬だけのこと。 リボンのしるしのついたその椅子は いまもそこに置いてあるのだ、 すっかり忘れさられて、まるで ここにいるわたしのように!> 以上である。 話が逸れるが、この詩を読むと、高校時代のわれわれ男子生徒のアイドルだった数学教師の榊和恵(仮名)先生を思い出す。 男子生徒の中に、ロクに数学の勉強をしないでフランス詩を読んでいる早熟なヤツがいて、彼は榊先生には「わたしの部屋」の「あの人」がいるに違いないと妄想していた。 彼は早逝したので、妄想の根拠は聞かず仕舞いになった。

Posted by ブクログ

2007/09/22

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