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豊臣秀吉を再発掘する
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豊臣秀吉を再発掘する

渡辺武(著者)

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豊臣秀吉を再発掘する

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新人物往来社/
発売年月日 1996/06/24
JAN 9784404023421

豊臣秀吉を再発掘する

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2012/02/18

秀吉の新発見書簡から解ったこと。大阪城の発掘調査から見えてきたこと。大阪城天守閣館長の35年にわたる労作。 1996年の刊。著者は、学芸員を経て大阪城天守閣館長を務めた。 本書は、1965~95年にかけて発表された小論文やエッセイ等を収録した本である。読んでいて、学芸員の仕事...

秀吉の新発見書簡から解ったこと。大阪城の発掘調査から見えてきたこと。大阪城天守閣館長の35年にわたる労作。 1996年の刊。著者は、学芸員を経て大阪城天守閣館長を務めた。 本書は、1965~95年にかけて発表された小論文やエッセイ等を収録した本である。読んでいて、学芸員の仕事の醍醐味が窺える。 以下備忘録的な感想。  近江の浅井氏、著者も「あざい」と読むようにしているとの事。  大坂城をめぐる考察は面白かった。昭和34年のボーリング調査により、地中深く埋もれていた石垣が発見され、豊臣時代の大坂城があることが確認された。翌年、東京の中井家で古絵図が発見され、研究が進む事なる。後世の人間からみれば、わかりきった事実であるが、当時は驚愕の事実だったに違いない。本書を読むと、流れを追う事が出来て面白い。  徳川家康、織田信長に比べ、秀吉は書状の基礎的な研究が一番遅れているらしい。前者は「徳川家康文書の研究」、「織田信長文書の研究」といった文献があるが、秀吉に関しては「豊臣秀吉文書目録」。目録のみで内容の詳細は不明だという。ネット書店を検索しても、状況は変わっていないようである。  5大老合議制について、著者は、太閤秀吉の威光だけでは、天下統一を守りきれない状況に対処するため、政権末期に5大老合議制が生まれた(1975年の初出)としているが、私は、自分亡き後、秀頼のために生まれたものだと思う。秀吉存命中は、多少耄碌していたとしても、天下は揺るぐ事がなかった。秀吉は強力な独裁者ゆえに、関白秀次と対立している。秀吉には楽隠居という考えは無かったであろうし、他人に権限を委ねようとはしなかったと思う。  秀吉政権の問題点は、家康政権も同じく持っていたと思う。武功派と吏僚派の対立はあったし、二重政権(秀吉と秀次、家康と秀忠)でもあった。 (秀吉が、秀次を殺さなければ、豊臣政権は続いたかもしれない)  本書に収録されている豊臣政権メンバーの変遷をみると、一門が痩せ細っていくのがわかる。秀吉、秀長、秀勝、秀次、秀秋だったものが、死亡したり養子に出されたりして、秀吉(秀頼)のみとなる。しかも、家が絶え名跡を継ぐ者はいない。自らを頼み人づくり(後継者)を怠ったせいであろうか。  本書には、新文書発見という記事がいくつかある。史料が発見された時代に研究者として、活動出来た事は、幸運なことであろう。文書の写真が掲載されていて嬉しい。本書を読んでいて、改めて、「天下人の一級史料」や「消された秀吉の真実」を読み直してみたくなった。  研究の経過が味わえる本としておススメである。

Posted by ブクログ

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