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納棺夫日記 文春文庫
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納棺夫日記 文春文庫

青木新門(著者)

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納棺夫日記 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 1996/07/10
JAN 9784167323028

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納棺夫日記

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商品レビュー

3.6

144件のお客様レビュー

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2010/05/28

寺社で棺を納める仕事…

寺社で棺を納める仕事に従事する著者が、死に対した人々の様子から独特の死生観を育み、語った1冊です。

文庫OFF

2024/05/27

青木新門(1937~2022年)氏は、富山県生まれ、早大中退後、富山で飲食店を経営する傍ら文学を志し、吉村昭の推挙で「文学者」に短編小説が載る。しかし、経営する店が倒産し、冠婚葬祭会社に入り納棺専従社員(納棺夫)となった。 1993年、納棺夫としての体験を『納棺夫日記』として地元...

青木新門(1937~2022年)氏は、富山県生まれ、早大中退後、富山で飲食店を経営する傍ら文学を志し、吉村昭の推挙で「文学者」に短編小説が載る。しかし、経営する店が倒産し、冠婚葬祭会社に入り納棺専従社員(納棺夫)となった。 1993年、納棺夫としての体験を『納棺夫日記』として地元の出版社・桂書房から出版しベストセラーとなる。それを読んだ本木雅弘が青木氏を訪ね、映画「おくりびと」が制作されることになったが、本の内容と映画の脚本が異なること等を理由に、青木氏の意向で、本書は映画の原作としてクレジットされなかったという。「おくりびと」(監督:滝田洋二郎、主演:本木雅弘)は、2008年に公開され、アカデミー賞外国語映画賞、日本アカデミー賞最優秀作品賞などを受賞した。 私は従前より、人は死んだらどうなるのかなど、いわゆる死生観について関心があり、これまで様々な本を読んできたが、先日、井上理津子『葬送の仕事師たち』を読み、登場する仕事師たち(葬儀の専門学校の生徒、葬儀社の社員、湯灌師、納棺師、復元師、エンバーマー、火葬場の職員等)のプロ意識の高さに驚き、有名な本書を読んでみた。(私は映画「おくりびと」も見ていない) 本書は、著者自身が「日記と題していながら、日記でもなければ、自叙伝とも小説とも言えず、宗教書でもなければ、哲学書でもない。あえて言えば、ノンフィクションかなと思ったりしてみたが、そうとも言えない。」と書いているように、一風変わった本である。本編「納棺夫日記」の第一章、第二章は、著者が書き残していた日記・記録をもとに書かれているが、第三章は、著者の考える死生観を、親鸞・浄土真宗の思想を軸に、古今東西の宗教、文学から科学的見解まで含めて綴られており、更に、桂書房刊行のものから一部改訂され、「『納棺夫日記』を著して」が加えられている。 ひと通り目を通すと、前半の部分は、納棺夫の仕事を初めて知る場合はかなり衝撃的と思われるが、私は『葬送の仕事師たち』を読んでいたので、ある意味淡々と読み進めることができ、後半に引きつけられた。 著者は相当な博学で、上記の通り、実に幅広い角度から死生観を述べており、私がどれほど理解できたか心許ないのであるが、キーワードが「光/ひかり」であることは間違いない。本書には、32歳の若さでがんで亡くなった医師が、多数の転移を知って死を覚悟した日に、アパートの駐車場で見た全ての光景が輝いて見えたという、井村和清の『飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ』(1980年に出版されミリオンセラーとなった。私も子供の時分に読み、この部分だけは強烈に印象に残っている)の一節が引用され、また、著者自身は、遺体に湧いた蛆さえ光って見えたというが、その光は、臨死体験をした人たちが例外なく語る光、釈迦や親鸞や多くの宗教者が出合った光と同じであり、その光こそが、宇宙の生成と消滅、生き物の生と死を超えた唯一絶対の真理であり、生きとし生けるものの全てに現れ救ってゆく存在なのだとする。(後半は、私が苦手とするスピリチュアルの世界との区別がつきにくくなるが。。。) また、正岡子規の『病床六尺』から引用されている次の一節が強く心に残った。「悟りといふ事は如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思つて居たのは間違ひで、悟りといふ事は如何なる場合にも平気で生きて居る事であつた」 本書の感じ方は、読む側の、それまでの体験や置かれた状況、心持ちで大きく変わってくるのだろう。また時を置いて読んでみたいと思う。 (2024年5月了)

Posted by ブクログ

2024/01/23

死を受け入れた人はみな安らかになるというのが印象に残った。全てが光り輝いて見えるのなら、いつか来る死も案外悪いものではないのかもしれない。全然次元は違うが、一度会社でものすごく大きな目標を達成した時に、仕事をする上で関わった全ての人に感謝の気持ちが自然と湧いてきたのを思い出した。...

死を受け入れた人はみな安らかになるというのが印象に残った。全てが光り輝いて見えるのなら、いつか来る死も案外悪いものではないのかもしれない。全然次元は違うが、一度会社でものすごく大きな目標を達成した時に、仕事をする上で関わった全ての人に感謝の気持ちが自然と湧いてきたのを思い出した。それのもっとスケールの大きい感情が起こるのかもしれないと思うと、生きる苦しみを乗り越えた先にご褒美が待っているのかなと思える。 孤独死、淋しい死などはなく、残された人が勝手に決めつけているだけで、どんな死でも安らかである、という考え方はすごく救われる。どんな人も自分の生をやり切って旅立っていくのであって、そこに他人が良い悪いを決める事はとても失礼な事なんだと思う。 途中の宗教の話は難解だと感じたけど、最後の章が補足になっていて良かった。

Posted by ブクログ