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哲学ファンタジー
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 丸善/ |
発売年月日 | 1995/04/01 |
JAN | 9784621042243 |
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哲学ファンタジー
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商品レビュー
4.6
6件のお客様レビュー
「理性の限界」「知性の限界」と続けて読んだ勢いで、同著者による、論理学者R.スマリヤンの訳書を読んでみる。 スマリヤンは、以前、「タオは笑っている」というタオイズム、禅と論理学を絡ませた本を読んだ事があって、かなりハマったことがあった。今でも、ときどきパラパラと読み返したくな...
「理性の限界」「知性の限界」と続けて読んだ勢いで、同著者による、論理学者R.スマリヤンの訳書を読んでみる。 スマリヤンは、以前、「タオは笑っている」というタオイズム、禅と論理学を絡ませた本を読んだ事があって、かなりハマったことがあった。今でも、ときどきパラパラと読み返したくなる名著である。 で、スマリヤンの他の本も読もうかなと思ったのだが、他はどちらかという論理ゲームみたいな本で、一般向けといっても、わりと読んでいてメンドーな感じだったので、それ以上、深入りしなかった経緯がある。 で、この本だが、「タオは笑っている」と同傾向の本で、まさに自分が読みたかった種類のものだ。 自分の存在、宇宙、時間、死後の世界などなど、そんなの考えたって、無駄でしょう?的なことを、さまざまなタイプの人を登場させながら、論じて行く。 もちろん、答えはでるわけではないのだが、こうした議論を行うことを楽しんでいることが、伝わってくるわけで、そこがなんともいいんです。 論理学者でありながら、初期のウィトゲンシュタイン、ウィーン学派などの論理実証主義的なものに対しては、「すべてを無意味してしまう」という感じで、かなり手厳しい。 フィロソフィーは、知を愛するというわけだが、久しぶりに、純粋に、知ること、考えることを愛し、楽しんでいる哲学に出会った感じがする。 ちなみに、訳者の「限界」シリーズの座談会方式は、この本に着想をえていたわけですね。それから、「限界」シリーズででてくる話しのいくつかの元ネタも発見。 出版社のせいか、なんだか、装丁とか、地味で、ページ数などからすると値段もやや高めだけど、本好きには、これは大推薦!
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※このレビューにはネタバレを含みます
スマリヤンのエッセイ集。めっちゃ面白い。わらった。 スマリヤンには劇作家もやってほしい! システム内の自己矛盾や証明不可能性の表現を用いて二項対立の構造をぶちこわす様なジョークはベケットやストッパードの不条理劇の構成とほとんど同じ。しかもスマリヤンの方が無駄と隙がない。
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善悪・生死・知覚・存在といった哲学的問題を、様々な観点から掘り下げていく。 多様な人物(架空の哲学者や道徳家、形而上学者など)が登場するシンポジウムという形で構成される。ギャグ的要素やパラドックスなども含まれていて、面白い議論が展開されている。 各々の言葉に対する意味の違いや...
善悪・生死・知覚・存在といった哲学的問題を、様々な観点から掘り下げていく。 多様な人物(架空の哲学者や道徳家、形而上学者など)が登場するシンポジウムという形で構成される。ギャグ的要素やパラドックスなども含まれていて、面白い議論が展開されている。 各々の言葉に対する意味の違いや考え方の違いにより少々読みづらいと感じる場面もあるが、じっくりと読み進めていくことによって、一つの言葉を多角的に捉えることが出来る。 本書の「おわりに」でスマリヤンは、「自分の世界観の中に他人の世界観の可能なモデルを構築することによって、得ることが実に多い」という。相手の論を排除するのではなく、どのようにして自分の考えと整合性を持たせるかを考えることは有意義だし、視野を広げることに繋がるはずだ。
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