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いのち 戦時下の一少女の日記
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いのち 戦時下の一少女の日記

八牧美喜子(著者)

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いのち 戦時下の一少女の日記

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白帝社
発売年月日 1996/08/15
JAN 9784891742898

いのち

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2009/08/23

読み終わった日:2009.08.22 福島県相馬郡原ノ町に住んでいた著者。 近くに陸軍の飛行場があり、少年飛行兵学校や陸軍士官学校で基本操縦教育を受け卒業した者が、実用機による教育・訓練を受けていた。 著者の実家が牛乳店であり、皆が立ち寄っていたよう。下宿している人もいたのかな...

読み終わった日:2009.08.22 福島県相馬郡原ノ町に住んでいた著者。 近くに陸軍の飛行場があり、少年飛行兵学校や陸軍士官学校で基本操縦教育を受け卒業した者が、実用機による教育・訓練を受けていた。 著者の実家が牛乳店であり、皆が立ち寄っていたよう。下宿している人もいたのかな? 残っていた昭和18年末から20年春にかけて付けていた日記と、航空兵・特攻隊員の人たちからの手紙の記録。 著者からも慰問の手紙をいっぱい送っていたよう。 自分より年下の二十歳前後の人たからの手紙は、文面から見る限りとても及ばないほど大人。 みんな素敵な文章を書く。そして達筆。 初めて知ったのだけど、士官学校在学の2年間は強制で日記を書かされていたのだとか。 感情を出さない文章を書く教育の為の様。でも習慣となって、軍人はよく日記を書いていたそう。 だから、いろんな人の日記が残っていたり、本になってたりするのね。 そして、わりと淡々と書いてあったりするんだね。 手紙の中にも、感情が今の時代の表現のようには出ていない。ので余計胸に痛い。 2009.10.14 追記: 今まで読んだ本に収められていた手紙は、最後に家族に向けたものが多く、追い詰められた戦時中の悲壮感が漂っていたり、感情を一切排して両親・家族への感謝の言葉のみが書かれていたりしていて、あまり心に響かなかった。 しかし、ここに収められている手紙は家族に送ったものではないからか、訓練時代からのものが残っているからか、日々のちょっとした事柄がかかれていたり、ユーモア溢れる表現があったりと、彼らがより身近に感じられた。 一番心に残った文は、著者による 「その頃の私達は軍艦マーチで勇ましく、特別攻撃隊の戦果を報じるのに酔っていた。これで戦局は挽回出来る、そう思い込んでいた。 遊びに来る若い航空兵達も、決戦に馳せ参じる意気に気負い立っていた。 俺達がいまやれば苦境を脱する事が出来ると戦場の悲惨さも、戦局の絶望も知らぬまま若い航空兵は勇んで征き、私達は勝利を期待して精一杯の真心の接待をして送り出した。 でも、今になって考えれば、そうした私達の思いと行動はあの若い軍人を、尚一層死に急がせたのではなかったかと悔やまれる。 ・・・中略・・・ 戦争責任と言う事があるものなら、戦犯、軍人ばかりが罪人と言えないのではないか。あの時代に生きた者一人一人罪を起こしているはずである。」(P.50~52) こんな想いに触れたのは初めてだった。

Posted by ブクログ

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