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野蛮な図書目録 匿名書評の秘かな愉しみ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 洋泉社 |
発売年月日 | 1996/09/20 |
JAN | 9784896912296 |
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野蛮な図書目録
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
久々の書評。狐さんは匿名書評家です。(匿名じゃない実用書も何冊か出してたかも) 何故この書評を読んだかというと、目次を見て、私が読んだことある本が一冊も入っていなかったから。基本小説と哲学少しって感じの読書スタイルなので幅を広げたくて読みました。
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8月14日は、狐こと山村修氏の一周忌。高校生の私が彼と始めて出会ったのがこの本でした。もう十一年前。はたして供養になるのかどうか、昨夜はこの本を抱きしめて眠りました。 日刊ゲンダイなんて見たことも聞いたこともないところに書かれていた書評を集めた本を、どうして知ることになったのか...
8月14日は、狐こと山村修氏の一周忌。高校生の私が彼と始めて出会ったのがこの本でした。もう十一年前。はたして供養になるのかどうか、昨夜はこの本を抱きしめて眠りました。 日刊ゲンダイなんて見たことも聞いたこともないところに書かれていた書評を集めた本を、どうして知ることになったのか、それはまったくの偶然なんです。 金沢への小旅行の帰途に、とある書店でふと邂逅したのが未知の狐でした。最初は何だこれって感じでした。匿名で書く書評なんて、どうせ文芸誌のコラム欄のウジウジした独りよがりの偏屈に決まっているわ、と嘲笑って頁をめくってみると、何だか様子が変です。 まず序文で、この著者のただならぬ異様さに圧倒されました。ええっと、見知らぬ本屋の一角で、呆然としてワナワナと震えながら立ち読みしている様をご想像下さい。 少し引用してみると。 序・・・野蛮としてのブックレビュー 本は立って読む。夜、自室の出窓に小さなライトを置き、その前に立って読む。あらかじめ時間を区切っておいて、その時間内は立ちながら読むことに沈潜する。 ・・・ね、これだけでも普通じゃないでしょう! このあとに Ⅰ言葉の棚 Ⅱ紀行と食の棚 Ⅲ歴史の棚 Ⅳ遊戯と芸の棚 Ⅴ日記と随筆の棚 Ⅵ夢想と悪徳の棚 Ⅶ評伝と伝記の棚 Ⅷ映画と本の本の棚 Ⅸ漫画の棚 と9つに分けて199冊の紹介がなされています。 この時点でこの中で私が読んでいたのはわずか32冊にしかすぎませんでした。読書狂を自任していた浅はかな高校生の鼻柱は微塵にも打ち砕かれてしまいました。 それから何年かかけてあとの163冊を読破しましたが(本当は167冊ですが、大嫌いというか世間は評価しているけれど私が認めていない3人の本=イッセー尾形と竹中直人とビートたけしは却下です。申し訳ないが、この3人の本に関しては彼は多大な誤解と思い込み甚だしく悲しいばかりに歯切れが悪い、と私には読み取れます) でもでも、誰に強制された訳でもないのに書評の面白さでその本を読みたい気持ちにさせ私に実際に読んでしまうところまでいかせるところがすごい、と思いませんか? こういう関係が二十年でも三十年でも続くと思っていたのに、残念ながら彼の逝去でとまってしまった。 ありがとう狐・ありがとう山村修。あなたの読書への透徹した批評的精神は私の中にも育まれていてやがて私の子供へも受け継がれて行くことでしょう。
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