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いつか晴れた日に 分別と多感
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いつか晴れた日に 分別と多感

ジェーン・オースティン(著者), 真野明裕(訳者)

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いつか晴れた日に 分別と多感

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 キネマ旬報社/
発売年月日 1996/06/01
JAN 9784873761749

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商品レビュー

3.6

7件のお客様レビュー

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2021/07/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

心温まる美しい姉妹愛と、焦ったく思わされる男女間のすれ違い。 ジェーンオースティン作品らしく、最後の最後で気持ちいいぐらいに状況が打開されお決まりのハッピーエンディングで安心して読めました。 翻訳が直訳過ぎてやや読みにくいので、他の翻訳があればそっちをトライするのがいいと思う。

Posted by ブクログ

2012/04/30

分別をしっかり持った長女エリナとまだまだ多感な次女マリアンの二人が父親の死後、デヴォンシャーへ移ってから結婚に行き着くまでが描かれています。エリナは本当に落ち着いて頼りになる長女で、妹や母の気持ちを一番に汲み取り、礼儀を忘れない完璧な女性です。まさに凛とした女性の模範的存在です。...

分別をしっかり持った長女エリナとまだまだ多感な次女マリアンの二人が父親の死後、デヴォンシャーへ移ってから結婚に行き着くまでが描かれています。エリナは本当に落ち着いて頼りになる長女で、妹や母の気持ちを一番に汲み取り、礼儀を忘れない完璧な女性です。まさに凛とした女性の模範的存在です。一方マリアンは、自分の気持ちに正直すぎて態度がぞんざいになり、感情の起伏も激しいロマンティストです。エリナを尊敬すると同時にマリアンのように自由奔放な様にも憧れます。今回この二人の恋の相手となるのが、少し優柔不断で頼りないエドワードと魅力的な容姿を利用して多くの女性をたぶらかすウィロビーです。エドワードと別の家柄ある女性との婚約が決まろうというときに、思わぬ秘密が暴露され親とは勘当され、エリナは一人で心を痛ませます。それに比べ、マリアンはウィロビーとの愛をおおっぴらに周囲に見せ付け、後に彼が裕福な娘と婚約したことを知るやいなや、熱にたおれ周りは大騒ぎとなります。また、どこの世界にもうわさ好きの世話焼きおばさまはいるもので、喜ばしい真実を届けてくれることもあれば、根も葉もない話に混乱させられることも度々です。ほかにも嫉妬にかられ嫌味を言う女性や、騒ぎ事が大好きなおじさん、ケチで自分勝手な義姉など今この時代、誰の近辺でもありうるる状況なだけに、穏やかな気持ちでは読めません。オースティンの作品はどれも、登場人物が自分の結婚観や恋愛論をはっきり語ることが多いんですが、200年経った今もあまり変わっていないものだと感じました。

Posted by ブクログ

2012/02/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

お金の心配のない結婚している女性像ってこんな昔から全く様子が変っていないのがやはりというかイタイというか。 「お子様ってやつは」というエッセイでも子どもを持つ女性の公園での会話が 離乳食や歩き始めた時期の話ばっか・と書いていたのを思い出しました。 エリナの親戚の女性がそんな話しかできないという所があった。 上記の人に限らず、話題が豊富な人がもともと少ないし、半径500mで暮らしている、暮らすしかない人には普通のことなのかもしれないと思ったりもしている。 とにかく昔から人間も、男女のあり方もそんなに変ってないね、ってよっくわかる1冊。 分別のある美しい主人公エリナという役割はオースティンの作品の雛型で、また彼女の家族というのが困ったちゃんであるというのもセオリーなんですが、 今まで読んだ作品と違うところは、エリナの妹マリアンの目が覚めて、エリナ側の人になる所でしょうか。ここは今までにないスッキリ感がありましたね。

Posted by ブクログ

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