思考力を高める読書の技術

鷲田小彌太(著者)

• 販売会社／発売会社: 日本実業出版社/
• 発売年月日: 1996/06/11
• JAN: 9784534024787

商品レビュー

2024/05/01

題名にあるようなノウハウ本ではなく、まえがきにもあるように『ぼくはこんな本を読んできた』の著者版。ただし、著者のように「哲学的読み」をすればそれなりに思考力は高まるのかもしれない。なら、その前に前著の『思考の技術・発想のヒント』を読んだほうがいいのだろうが。

2012/02/15

この著者、ブックカバーをつけるしかないような情けないタイトルしか書かないが、本著に披瀝されている著者の読書遍歴とラインナップはなかなかに歪で興味深い。このご時世、堂々、清水幾太郎から始まり、梅棹、スピノザ、と来て開高健、司馬遼、立花隆とややトーンダウン、そして長谷川慶太郎、吉本隆明、廣松渉と来るからナンジャコリャと言うしかない。ケチャップとマヨネーズと醤油の味付けが思考力を高めるとは思わないが、ごった煮もまた人生経験也、か。

2011/04/07

数年前に買って長いこと「積ん読」だった本。難しかった。期待していたのとは違うなぁと思ったのは、作者が哲学者でその視点からの文章だったから・・・。そこについていけなかったのは、自分に哲学的思考が欠けているからなのかもしれない。
でもこの言葉は良かった。
「思考とは、時間と空間をすっ飛ばして、いろんなものを組み合わせて、現実にまったくない形のものを生み出す力を持つ。思考とは、生来、創造屋なのである、」
なるほど～。