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蟻の時代(下)
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蟻の時代(下)

ベルナール・ウェルベル(著者), 小中陽太郎(訳者), 森山隆(訳者)

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蟻の時代(下)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ジャンニコミュニケーションズ/ライブ出版
発売年月日 1996/05/28
JAN 9784897950266

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2008/08/25

メーテルリンクの「昆虫三部作」は素晴らしい。  特に蜜蜂の生活。あれの表現の美しさときたら、樓主はめろめろであった。 (いやはや。樓主の蜂好きはこれによるところが大きい)  しかしあれは、ほとんど観察記録、論文的なものだった。  これは小説だった。  一介の働き蟻が...

メーテルリンクの「昆虫三部作」は素晴らしい。  特に蜜蜂の生活。あれの表現の美しさときたら、樓主はめろめろであった。 (いやはや。樓主の蜂好きはこれによるところが大きい)  しかしあれは、ほとんど観察記録、論文的なものだった。  これは小説だった。  一介の働き蟻が世界に疑問を持ち、 浅はかな人間が与えた宗教(人間は神である)という言葉に惑わされずに、彼女は深い知識を得る。  こう書くと、擬人化された足が二足歩行して、道具を使うマンガを想像するかもしれない。  ところが、これは実に「蟻」。昆虫でしかない。  登場人物達はほとんど、社会不適合者だったりする。 蟻と交信する機械を作った男は特に、妻の死後は娘とさえ一緒に暮らさず、蟻を助けるために命を落としている。  洞窟に閉じ込められた老若男女(ばーちゃん・夫婦・学者・子供)は蟻によって養われている。 が、女王が交代したために、食料がストップ! 新しい女王は人間が嫌いだったのだ。  壮絶な飢餓の中で、それでも彼らは共食いはしなかった。このあたりは凄い。 子供も老人も食われずに、全員で悟りの境地に達するのだ。 長い苦難の生活で肉欲と我欲を突き抜けちゃうという。  これはまたしても、レア本か?  いや、けっこう平積みにされていたから読んだ人も多かろう。 ハードカヴァー本。全部で四冊。  樓主ゴーストが一息に読める作品。  中途にあるいくつかのクイズは真剣に考えたのだが、答えは出なかった。 結局、本編の答えを見て「ああ!」と思う。  読んだのは、六年以上前(2001年時に六年前だ)になるかな。蟻が嫌いだと読めない本。

Posted by ブクログ

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