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世界が生まれた朝に
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 小学館/ |
| 発売年月日 | 1996/12/10 |
| JAN | 9784093560412 |
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世界が生まれた朝に
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商品レビュー
4.2
6件のお客様レビュー
読み終わって一番最初に頭の中に浮かんだのは、「とんでもないものを読んでしまった。」という驚嘆の言葉であった。解説にて「アフリカ版『百年の孤独』」などという言葉があったが、それとはまったく違うとは言わないまでも異質で、強烈な知に溢れた小説だ。自由や解放、根源を求める心や、人を支配す...
読み終わって一番最初に頭の中に浮かんだのは、「とんでもないものを読んでしまった。」という驚嘆の言葉であった。解説にて「アフリカ版『百年の孤独』」などという言葉があったが、それとはまったく違うとは言わないまでも異質で、強烈な知に溢れた小説だ。自由や解放、根源を求める心や、人を支配する力を持ちながら無力にもなり得る「言葉」と「文字」、そして「名前」の本質にすら迫る主題を、原始的な土の香りを匂わせながらも理性的に計算された文体で知的に鮮やかに彩りながら進行する本作は、実存主義が示すような名前をつけられる前の無の世界を、革命的な炎によって照らされ輝く「原初の朝」として描き出す。そしてその根源へ至るために使われる道筋は、作者が生きて体験してきたアフリカの大地と、それをとりまく因習や征服者を経由したものであり、肌で接してきた歴史を巧みに紐解きながらエマニュエルドンガラは真理の奥底へ潜っていくのである。そこに我々は何を見るであろうか。 それは、実際に本書を読んで確かめてみるべきであろう。 少々小難しい文章になってしまったが、本書の文学作品としてのレベルは世界的にみても間違いなく一級品である。 些細な比喩にしても知的であり、また物語の進行に応じて主人公の呼び名を変えていく試みも興味深い。生まれた時は「マンダラ」、偉大な男として認められるようになってからは「ンガンガ」、異人のもとで鉄道の機関士として働くようになってからは、いくら地位を上げてもただ職業名の「マシニ」と呼ばれ、反体制演説を行ってからはまた「マンダラ」へと回帰する。 今主人公がどのような状況に取りまかれているのかや、個人の内面がどのような状態なのかを類推することができるようになっており、深く作品を考察できるようになっている。 是非一読して頂くことをお勧めしたい。
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アフリカ版「百年の孤独」という通り、(実際、作者は百年の孤独にインスピレーションを受けて執筆したらしい。)時に難解で読み進めるのに時間がかかった。 1人の男の運命を辿って、村の共同体の中の呪術や伝統的な価値観、植民地支配での白人のありよう、アフリカの独立運動、などが偏りのない目で...
アフリカ版「百年の孤独」という通り、(実際、作者は百年の孤独にインスピレーションを受けて執筆したらしい。)時に難解で読み進めるのに時間がかかった。 1人の男の運命を辿って、村の共同体の中の呪術や伝統的な価値観、植民地支配での白人のありよう、アフリカの独立運動、などが偏りのない目で描かれている。そう、訳者の後書きにもあったが、伝統に絡めとられた一方的な目線でもなく(村における偏見にも批判的)文明礼賛でもなく(文明の持つ力とはなんであるかたえず自問している)人間の根源的な知性を源泉に世界を見ている。破壊と再生のなかで、原初の光への希望を見出したラストは感動もの。 個人的には前半の村での生活の中で、呪術を変革しようという場面が非常に面白かった。
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ブラックアフリカ文学の本は多分初めて手にしたと思います。 マンクンクの霊的な力の描写にファンタジックな物語りの展開を予想し、どんな作品になるのかと読み進めましたが、ウガンダに対するフランスの過酷な植民支配にマンクンクの太古の自然から湧き出したような霊的な力も霞み始め、西洋文明の力...
ブラックアフリカ文学の本は多分初めて手にしたと思います。 マンクンクの霊的な力の描写にファンタジックな物語りの展開を予想し、どんな作品になるのかと読み進めましたが、ウガンダに対するフランスの過酷な植民支配にマンクンクの太古の自然から湧き出したような霊的な力も霞み始め、西洋文明の力にアフリカの原始的な力、マンクンクの力も萎んでいき、最後は死を迎えます。 最後の瞬間に「世界が生まれた朝に存在した輝きを再び見出だすことが追い求めて来たものであること」に気付くくだりがあり、時を超えた存在、至高の霊が支配する世界、宇宙、言葉で汚すことを恐れ、名を与えようとしなかったとあります。 ここにアフリカの大地が産み出した力を想像しましたが、作者はアフリカの未来をどう思い描いているのだろうか、アフリカの力の再興か、西洋化か、両文明の融合か?それらに対する作者の哀しみなのか、作者の意図を測りかねてしまいました。
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