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井原西鶴集(1) 好色一代男/好色五人女/好色一代女 新編日本古典文学全集66
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 1996/04/10 |
JAN | 9784096580660 |
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井原西鶴集(1)
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手にとった動機は単純で、『横道世之介』を読んで、そういや一代男をちゃんと読んでないなあ、と気がついたから。いくつか版があった中から、原文と注釈、現代語訳がならんで読めるこれにしました。 しっかし、知識としては知っていたけど、江戸時代の性規範のダブルスタンダードにはめまいがします。...
手にとった動機は単純で、『横道世之介』を読んで、そういや一代男をちゃんと読んでないなあ、と気がついたから。いくつか版があった中から、原文と注釈、現代語訳がならんで読めるこれにしました。 しっかし、知識としては知っていたけど、江戸時代の性規範のダブルスタンダードにはめまいがします。タイトルは同じ「好色」でも、世之介が女3472人、男725人を相手にやりたい放題なのに対して、「五人女」の女たちはといえば、たった一人の男に恋しただけでひどい目にあうし、「一代女」にいたっては、主人公に対する作者の視点も意地悪で、うんざりしてきます。 読み物としては、実際の事件に取材した「五人女」がもっともよくできているのかな。といっても、今でいうところの「女の犯罪実録モノ」、つまりは男目線の、どこまでがフィクションなのかわからない無責任な娯楽読物レベルで、中世の王朝文学とはランクが違いすぎる。わざわざ苦労して原文を読むほどのもんでもなかったな、というのが感想でした。 あ、そういえばひとつ面白い発見が。有名な八百屋お七に死なれた吉三郎が、「いまだ若衆を立てし身…」と嘆く一節があるのです。なんとこの時代、前髪を落とす前の少年は、「兄分」という年上の男に性的に属する身分であり、女と契ることなど許されなかったんだって。「衆道の神も仏も我を見捨て給いし」って、衆道に神や仏があったんだ!(笑)
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