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三国志(2の巻) 参旗の星
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川春樹事務所/ |
発売年月日 | 1996/12/18 |
JAN | 9784894560505 |
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三国志(2の巻)
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商品レビュー
4.3
9件のお客様レビュー
北方三国志ニ巻目。呂布も劉備も曹操もかっこいい。ニ巻目は特に呂布と劉備のやり取りの中で、呂布の武人に徹する姿と、きたない事もしなければならない劉備の苦悩(腹黒い一面)に読みながら唸った。吉川三国志も良いが北方三国志はもっと人間味があってその分共感できる(吉川三国志とは別の共感があ...
北方三国志ニ巻目。呂布も劉備も曹操もかっこいい。ニ巻目は特に呂布と劉備のやり取りの中で、呂布の武人に徹する姿と、きたない事もしなければならない劉備の苦悩(腹黒い一面)に読みながら唸った。吉川三国志も良いが北方三国志はもっと人間味があってその分共感できる(吉川三国志とは別の共感がある)。 吉川版では呂布に徐州を奪われるのが張飛の大酒のせいにしているが、北方版ではそれはすべて演技。劉備が苦悩しながら大道を選ぶための、いわば謀略に呂布の参謀である珍宮がのっかった形。張飛の面目が保たれているので私的には小気味良かった。 北方三国志ではキリスト者として主に仕えることと、人が集まる(人の心をつかむ)言わば人を主のもとに集めることのヒントがあると思う。 星五つ。
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これは本当に奥が深い!多くの視点から多くの人物を楽しめる。特にクローズアップされていたのが裏切りの連続で親殺しも関係なく無法者とされていた呂布の気持ちなど読んでいてよくわかる。池上先生のコミック「覇」にあるような荒々しい呂布とも違い男として時代を駆け抜ける彼の美しさに心震わされ、...
これは本当に奥が深い!多くの視点から多くの人物を楽しめる。特にクローズアップされていたのが裏切りの連続で親殺しも関係なく無法者とされていた呂布の気持ちなど読んでいてよくわかる。池上先生のコミック「覇」にあるような荒々しい呂布とも違い男として時代を駆け抜ける彼の美しさに心震わされ、それに3兄弟の末弟として強さだけが誇張され続けた張飛の繊細さに心配り、そして人を愛する気持ちなどは彼が死ぬ時にすべて読んできた中の思いが一瞬で溢れてきて涙が止まらない! 先日、北方先生の「黒龍の柩」を読んで山南と土方のお互いの見えない思いについて語ったが、やはりこの三国志も同様であって男性が読むには心を揺さぶるいい作品です。 史実に沿った作品ではあるが、名前だけでしか知らなかった魏延・馬謖・姜維・王平・許褚・張遼・韓当・馬超などもっともっと知りたいと思える人物が本当にいた。話の中で作られた人物が何人も出てくるが、彼らがしっかりとサポートして史実上の人物をどんどんクローズアップさせていく。 頭の中で多くのシーンがフィルムとなって映し出されたが一番は呂布の愛馬である赤兎馬が死に掛けた時に劉備の配下であった成玄固に赤兎馬の命を託すシーンなど今でも僕の勝手な映像として頭の中に残っている。 元々は呂布の配下であった張遼。その後は曹操の勇将として知られるが、呂布軍の伝統を貫き闘志無敵の騎馬隊を率いる姿も忘れられない。やはり何度も言うが北方先生の作品を読むのはすべての先生の作品を読んだ一番最後が妥当だと思う。本当の漢達を読ませてくれます!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
呂布。どんな三國志でも、序盤の魅力はやはり、彼だろう。 マザコンであり戦士である彼の、母や揺、陳宮、黒騎兵、胡郎との会話や触れ合いは、油断すれば涙が出てくるほどに心を揺さぶられる。彼にとっての董卓や丁原を見ていればより一層。 呂布と陳宮の関係は何というべきなのだろう、友情と言えるのだろうか。「士は己を知る者のために死す」という言葉からすれば、形と逆転して呂布が陳宮に仕えているように見えなくもなく、実際陳宮を救いに行って呂布は死ぬ。まぁでも、互いが互いを大事に思うという点から見れば、やはり『友』というのが一番近いのかもしれない。 自己投影するには難しい呂布(まぁするんだけど)の側で共に戦う陳宮を見て一番強く思うことは「羨ましいぞ、陳宮」ってところじゃないだろうか。
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