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白狐魔記 源平の風
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白狐魔記 源平の風

斉藤洋(著者)

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白狐魔記 源平の風

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 偕成社/
発売年月日 1996/02/01
JAN 9784037442101

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商品レビュー

4.2

60件のお客様レビュー

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2024/10/12

人間の言葉を解し変化の術を身につけたきつねの“白狐魔丸”が人間の世に興味を持ち、その歴史を見つめ続けるシリーズの1作目です 白狐魔丸が師匠からその名を付けてもらう逸話や、ただのきつねだった頃から仙人と出会い変化の術を身につける過程などがワクワク感に溢れている一方、この物語の舞台と...

人間の言葉を解し変化の術を身につけたきつねの“白狐魔丸”が人間の世に興味を持ち、その歴史を見つめ続けるシリーズの1作目です 白狐魔丸が師匠からその名を付けてもらう逸話や、ただのきつねだった頃から仙人と出会い変化の術を身につける過程などがワクワク感に溢れている一方、この物語の舞台となる源平合戦の一幕に白狐魔丸が関わり、落ち延びて行く源義経とその一行に同行し、その末路を見届けた上で出した、人の世が起こしてしまう戦に対する彼の見解に胸を撃たれる心地になりました 戦争にまつわる他の作品を見聞きしたばかりなので、なおさらそう思う 白狐魔丸がきつねとして獲物を捕ったり人間に追われたりした経験に、仙人との生活の中で学んだ知識が乗って“白狐魔丸”という稀有な存在が産まれる過程の物語でもあるので、そんな彼がどのように人間の世に関わるのか興味が尽きません うっかり2巻目から読んでしまったシリーズですが、(それでも問題なく読めましたが)1巻目の面白さも格別でした 変化の術の修行中に、きつねの尻尾をどうしても消すことが出来ずに試行錯誤をする白狐魔丸に仙人がした助言は、尻尾を“空”にする、仏教における色即是空の概念のほんの入口の話だったりしますし 仙人の修行は滝に打たれたり肉食を絶ったりする厳しいものだと想像していた白狐魔丸に、 「きつねが肉食をせねば死んでしまうだろう、滝行などというものは苦しい思いをすれば修行をしてる気分になっているだけだ 温泉に入って気持ちいいのと同じだ」 などと、人を食ったような(でも納得のいく)答えをしてくれる仙人との会話が読み応えあります 物語の終盤では、頼朝との対立により苦しい逃避行を余儀なくされている義経一行と白狐魔丸は同行し、その逃亡を手助けするのですが、白狐魔丸は義経一行に深く同情し、一行の中の一人の武者には友情すら感じるのですが、その一方で“戦などというものは規模の大きな縄張り争いに過ぎない“という冷静な結論を下します そんな語り口も、やはり魅力的なきつねに感じました 続編もまたおいおい、読みたいです

Posted by ブクログ

2024/09/18

主人公はきつね。里のそばで暮らすうちに人間に興味が出てきて、人間の言葉もわかるようになる。きつねの人間についての考察が面白い。源平の一の谷合戦の時代から始まって、巻を追うのに従って、日本史のさまざまな出来事を見ていくのだと思う。(タイトルから想像したので、違うかもしれない。)日本...

主人公はきつね。里のそばで暮らすうちに人間に興味が出てきて、人間の言葉もわかるようになる。きつねの人間についての考察が面白い。源平の一の谷合戦の時代から始まって、巻を追うのに従って、日本史のさまざまな出来事を見ていくのだと思う。(タイトルから想像したので、違うかもしれない。)日本の歴史、争いの歴史をきつねの目を通して見るとどうなるのか、この先も楽しみ。

Posted by ブクログ

2024/08/06

きつねが、修行して人間の姿に化けられるようになる。このきつね、白狐悪丸が見た源平合戦。人と人との殺し合い、、、う〜ん。

Posted by ブクログ

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