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タナトノート 死後の世界への航行
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タナトノート 死後の世界への航行

ベルナール・ウェルベル(訳者), 榊原晃三(訳者)

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タナトノート 死後の世界への航行

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本放送出版協会/
発売年月日 1996/09/21
JAN 9784140052556

タナトノート

¥770

商品レビュー

4.3

8件のお客様レビュー

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2024/03/05

フランス人の著者で私もフランス人の友達に紹介されて読みました。海外ではとても有名ですが日本ではあまり有名ではなく、著者の作品があまり翻訳されて日本で出てこないので悲しいです。 本作は、「死後の世界を探究する」ということがテーマです。死んだら何があるのかは人類がまだ未開拓の謎であり...

フランス人の著者で私もフランス人の友達に紹介されて読みました。海外ではとても有名ですが日本ではあまり有名ではなく、著者の作品があまり翻訳されて日本で出てこないので悲しいです。 本作は、「死後の世界を探究する」ということがテーマです。死んだら何があるのかは人類がまだ未開拓の謎であり、やはり興味のあるテーマなのでおもしろく読めました。

Posted by ブクログ

2023/04/28

タイトルと表紙が気になって読んでみたのだが、思ったよりエンタメ色が強く、そういう意味で期待外れだったので、我慢できなくなったら止めようと思いながら惰性で読んでいて、気づいたら読み終わっていた。 読後に、あれ? なんか面白かった? のかな? という妙な感覚を抱いた。 クライマック...

タイトルと表紙が気になって読んでみたのだが、思ったよりエンタメ色が強く、そういう意味で期待外れだったので、我慢できなくなったら止めようと思いながら惰性で読んでいて、気づいたら読み終わっていた。 読後に、あれ? なんか面白かった? のかな? という妙な感覚を抱いた。 クライマックスがとても気に入ったのもあると思う。 さらに妙なのは、数年が経ってからジワジワきたこと。いやあ、彼らは素晴らしい面々だったなとか、数年を経て登場人物たちが愛おしくなった。 徐々にエスカレートしていく実験。もっと遠くへ、もっと遠くへと、この世から遠く離れれば離れるほど、肉体から外へ外へと行けば行くほど、深く深く自分の内面と対峙させられることになる被験者たち。それぞれの最終到達地点で何を思ったのだろう。

Posted by ブクログ

2011/10/13

 ―2062年、死者の大陸への第一歩。  個人的な話をする。僕は数年前に祖母を亡くして、祖父母はすべていなくなってしまった。  そして祖母の葬儀の時、棺を持ち上げた時のあまりの軽さに驚いたのを覚えている。あの軽さを思い出すたび、ちょっとだけ考えてしまう。祖母はどこへ行ってし...

 ―2062年、死者の大陸への第一歩。  個人的な話をする。僕は数年前に祖母を亡くして、祖父母はすべていなくなってしまった。  そして祖母の葬儀の時、棺を持ち上げた時のあまりの軽さに驚いたのを覚えている。あの軽さを思い出すたび、ちょっとだけ考えてしまう。祖母はどこへ行ってしまったのだろう?  本書『タナトノート』はフランスの作家ヴェルベールによる近未来小説。死後の世界を解明しようと試みた人々を描いている。  叔父の葬儀の日、ミカエルは墓地でラウルと名乗る不思議な少年と出会う。死について語り明かすうち、やがて親友となる二人。そして大人になり麻酔医になったミカエルはラウルからある計画を持ちかけられる。それは死後の世界への探検という途方もない計画だった…。  古今東西のさまざまな伝承や宗教の膨大な知識が凝縮され、死後の世界の神秘を描き出している。ヴェルベールは登場人物の心理を丁寧に描きながら、文献の引用や報告文書など多様な文体を巧みに操り読者を未知の世界へ誘っていく。ここで描かれる死後の世界は、いろいろな宗教のエッセンスが織り交ぜられており、世界中の人々が訪れる場所という整合性をなんとか維持している。  面白いのは、最初おっかなびっくりだった死後の世界への旅が、やがてスポーツのように人々の間に浸透していく点。だれもが訪れるようになり、広告まで出現するようになった死後の世界…。物語は最後らへんではすごいことになってしまう。  それにしても「死後の世界」という「最後の未知の領域」に挑んだ本書は娯楽小説としてもめっぽうな面白さ。下手をすれば難くなってしまいそうな話も、独特のユーモアセンス溢れる話の運びで読者を飽きさせない。  そして世界中の死に関する知識の数々。日本のトピックもたびたび登場する(「死ぬことと見つけたり」の『葉隠』とかね)。  「タナトノート」(Thanatonautes)とは昏睡状態で死後の世界を探検する人々のことで、作者の造語。作中では「死後世界航行者」と訳されている。 ※ちなみにアメリカのSF作家テリー・ビッスンが本書と同じようなテーマで短編を書いており、そちらは「冥界飛行士」(Necronauts)という名称にを使っている(『ふたりジャネット』所収「冥界飛行士」)。日本語の語感としてこれの方がカッコいい感じがする。  ついに「死後の世界」へ足を踏み入れてしまった人類はそこに何を見るのか? そして「神」はいるのか? 誰もが関心を持っているであろう「死」をテーマに描ききった娯楽大作。物語のラストは希望なのか否か。ぜひ自身の目で確かめて欲しい。  死ぬときは誰だって一人なのだから。

Posted by ブクログ

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