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知識人とは何か
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知識人とは何か

エドワード・W.サイード(著者), 大橋洋一(訳者)

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知識人とは何か

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 平凡社
発売年月日 1995/05/17
JAN 9784582702194

知識人とは何か

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商品レビュー

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2025/06/22

知識ではなく、知能の方が重要だと感じていた時期があった。テストの上位者に対する負け惜しみだ。別に自らが知能で勝るわけでもないのに。今は違う。知識が身に付いていなければ、適切な思考が働かない。前提の誤りは、結論の誤謬を齎す。前提は、多面的な論理により結び付く知識により導かれるのであ...

知識ではなく、知能の方が重要だと感じていた時期があった。テストの上位者に対する負け惜しみだ。別に自らが知能で勝るわけでもないのに。今は違う。知識が身に付いていなければ、適切な思考が働かない。前提の誤りは、結論の誤謬を齎す。前提は、多面的な論理により結び付く知識により導かれるのである。 サイードのいう知識人とは何か。本書はアントニオ・グラムシやノーム・チョムスキーを参照しながら論理展開される。 知識人とは「体制と距離を取る存在」。大勢と言っても良いかも知れない。知識人は社会における「アウトサイダー」であるべきだ。自らの所属や利益団体に縛られることなく、「公共的」な発言を通して不正義を指摘し、権力に対して批判の声を上げる人間であるべきだとサイードは言う。知識人は国家、企業、大学といった制度の内部からではなく、あえて「外部」から問い直す姿勢を持つ必要がある。権力に限らず、世俗に対しても批判精神を持つべきなのが知識人なのかもしれない。 常識を疑え。 常に真理を語る倫理的な責任を引き受ける存在であるべきだ。他方で、知識人は「専門性」に閉じこもってはならない。 孤独であるべきだ。 しかし社会と無関係であってはならない。 勉強や読書、体験が必要だ。だが、それだけではなく「勇気」がいる。何だか自己啓発書みたいになってきたが。 ー グラムシにとっても、社会的現実そのものは、支配者と被支配者にわけられる。思うに、知識人が選択を迫られるふたつの方向とは、勝利者や支配者に都合のよい安定状態を維持する側にまわるか、さもなくば、こちらのほうがはるかに険しい道だが、このような安定状態を、その恩恵にあずかれなかった不運な者たちには絶滅の危機をもたらす危険なものとみなしたうえで、従属経験そのものを、忘れられた数々の声や忘れられた人間の記憶ともども考慮する側にまわるかということなのだ。 社会主義的弱者救済の立場こそが知識人のあるべき姿だと言っている。二項対立構造で単純に示せるかは分からない。だが、その方が気分が良く、正義の質感に近そうだ、という事は分かる。そう誰かの正義が、他方の不正義だとしても、知識人は勇気を持って正義の質感をアウフヘーベンしなければならない。

Posted by ブクログ

2014/04/12

[配架場所]2F展示 [請求記号]361.84/Sa17 [資料番号]0095103978、0095103326

Posted by ブクログ

2012/06/23

読書量の無い人間には恐ろしく難解な書…。自由横断なアマチュアとはまた難し過ぎました。所々、日本の思想家が明治維新以後敗戦に至るまでに陥った状況や、ある程度国際関係をかじった者には解りやすい箇所もあるが。

Posted by ブクログ