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単一民族神話の起源 「日本人」の自画像の系譜
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新曜社 |
| 発売年月日 | 1995/07/10 |
| JAN | 9784788505285 |
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単一民族神話の起源
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30件のお客様レビュー
自民党のなかでも最も右寄りの高市早苗が首相の座について以来、懸念していたことが次々と現実の問題となっている。とりわけ新政権の外国人政策については不安しか感じられない。この国の政府は、相も変らぬ排外主義をまたぞろ前面に押し出すつもりか。 「日本民族論は一八八〇年代までに二つの潮流...
自民党のなかでも最も右寄りの高市早苗が首相の座について以来、懸念していたことが次々と現実の問題となっている。とりわけ新政権の外国人政策については不安しか感じられない。この国の政府は、相も変らぬ排外主義をまたぞろ前面に押し出すつもりか。 「日本民族論は一八八〇年代までに二つの潮流を形成した。一つは、日本民族は従来の征服者とその他の混合であるとする混合民族論、そしてもう一つは、日本には太古から日本民族が住みその血統が続いてきたとする単一民族論である。じつをいえば、その後から現在にいたるまでの日本民族起源論は、この大枠のバリエーションの域からほとんど一歩も出ていないといっても過言ではない。そしてこの時期にそうであったように、この二つの潮流は、ときには対立し、ときには補完しあいながら、その時代ごとの日本の国際的位置やナショナリズムのあり方を反映してゆくのである。」(「第1章 日本民族論の発生」pp.31~32) 「単一民族神話」は、とりわけ戦後になってから固定的な地位を得た。それ以前、とくに台湾や韓国をその領土に加えた時期には、「混合民族論」が他民族支配には有効であった。敗戦後それらを失ってからは「単一民族論」の方が国を治めるにあたって都合がよくなった。「民族の歴史」はそのように、ときの政府にとって都合がいいように利用されてきたのである。 この本は、1877年エドワード・モースによる大森貝塚発掘をきっかけに日本民族起源論がおこったとし、その後この論を展開していった学者や人類学者、政治家、民俗学者などの論点を整理しながら、「単一民族神話」の進展を解こうとする。それぞれの論者の意見は非常に興味深い。ここで一つひとつ取り上げるのは長くなるので避けるが、人類学者の坪井正五郎、歴史家の喜田貞吉、民俗学の柳田国男、戦後の象徴天皇制への架け橋となった思想家の津田左右吉や和辻哲郎などの民族論の流れが、明快に解き明かされてゆく。 筆者はその「結論」においてこう述べている。 「今後、日本が国境を越えて影響力を行使してゆくこと、世界の労働力を吸収して多民族国家となってゆくことは、放置しておいても必然であろう。そのとき問題は、国境をこえるべきものが何で、こえてはならないものが何かを弁別すること、どんな多民族国家をつくるかをはっきりさせることである。」(p.399) 排外主義に傾くことが危険なことであるのは言うまでもない。この本が出た1995年から30年経った今も、それは変わっていない。高市政権はそれを自覚すべきである。
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読み応えのある450ページの内容だった。 「日本は単一民族である」といった話が,いつごろから言われ出したのか。 はっきり言って,わたしの予想とはまったく違っていた。それは,著者も同じだったらしい。 私自身にかんしていえば,これから日本は多民族国家になっていかなければならないのだ...
読み応えのある450ページの内容だった。 「日本は単一民族である」といった話が,いつごろから言われ出したのか。 はっきり言って,わたしの予想とはまったく違っていた。それは,著者も同じだったらしい。 私自身にかんしていえば,これから日本は多民族国家になっていかなければならないのだから,大日本帝国では単一民族神話が支配的だったにちがいない,という思い込みを抱いて研究をはじめた。(「あとがき」本書499ぺ より) わたしの漠然とした予想は, 日本は戦前から「単一民族の国」「神の国」と考え,それを国民統合の象徴として使いながら,一億火の玉になって闘ってきた。そんな日本の姿を忘れられない一部の人たちが,未だに「日本は単一民族の国である」と言っているのだろう というものだった。 がしかし,本書が示してくれたのは,そんなに型に嵌まったものではなかった。 どの時代にも,政府内部にも,今の状況を説明するために,あるときは単一民族であり,あるときは単一民族ではなかったのである。 巻末には,200人余り人名索引が付けられているので,自分がよく知っているつもりの人物に関する文章から読んで見るのも面白いかもしれない。 とても刺激的で,歴史の複雑さが伝わってくる本書は,超お薦め! ★5だ!
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鎖国が開け、欧米から民族という概念が入って来た。事の正否はさておき、国際情勢と歩調を合わせ民族論は時々刻々と変化を続け、やがて多民族を教導する大和民族、というスタンスが主導となりそして敗戦を迎えた。 本書の主論はここまでとなる。 敗戦後、開国前の様に単一民族に回帰した(と思い...
鎖国が開け、欧米から民族という概念が入って来た。事の正否はさておき、国際情勢と歩調を合わせ民族論は時々刻々と変化を続け、やがて多民族を教導する大和民族、というスタンスが主導となりそして敗戦を迎えた。 本書の主論はここまでとなる。 敗戦後、開国前の様に単一民族に回帰した(と思い込みたい)大和民族は民族論をなかったものとして、又は他人事として扱い、一種の鎖国状態に戻ってしまった。 民族論に再び直面しなければならない今、平均的な大和民族は大きく水をあけられ周回遅れ、2周遅れにすらなっている感もある。 少しでもその差を縮める事が出来るのか。書名にある通り、起源や系譜を知り今に活かす為の示唆に富んだ研究だと思う。 記念品として頂く。
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