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太平洋戦争 日本の敗因(3) 電子兵器「カミカゼ」を制す 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | 『ドキュメント太平洋戦争』(1994年刊)の改題 |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店 |
発売年月日 | 1995/07/10 |
JAN | 9784041954140 |
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太平洋戦争 日本の敗因(3)
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
今回は、日本の敗因として科学技術の軽視と精神主義の偏重を取り上げ、それに関する日米の向き合い方が如実に表れた戦いとしてマリアナ沖海戦を挙げる。 セクショナリズム、精神主義、民間蔑視と軍人純潔主義などの様々な壁によって、本来日本にもあった潜在的な科学力を戦争遂行のために効果的に用い...
今回は、日本の敗因として科学技術の軽視と精神主義の偏重を取り上げ、それに関する日米の向き合い方が如実に表れた戦いとしてマリアナ沖海戦を挙げる。 セクショナリズム、精神主義、民間蔑視と軍人純潔主義などの様々な壁によって、本来日本にもあった潜在的な科学力を戦争遂行のために効果的に用いることが妨げられ、一方のアメリカは産官学の水平的かつ有機的な結合と、それをとり持つ機関の創設により科学力を有効に戦争遂行に活用できたとする。 アメリカには第二次大戦中にすでに軍産学複合体制が出来上がっていたことに驚かされる。
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1995年刊。 NHKの傑作TVドキュメントシリーズの文庫化。本巻は科学技術と精神主義の観点から太平洋戦争を切り取る。 日本においては科学技術や技術者を軽視する傾向にあり、例としてレーダー開発の差がそれに相当するという。 また、科学技術の軽視の帰結の一として、他国との技術力の差が発生したという。 例は航空機エンジン。また、技術力の劣後が、防御軽視思想を生み、戦闘機の構造・VT信管・高角砲大量配備という差になって現出したというのだ。 結果、大和魂を強調せざるを得ない。 かかる工業力差と悪循環が、戦前における対米戦争研究のシナリオ的には決戦と位置づけられるであろうマリアナ海戦における、七面鳥打ちに帰結。多くの搭乗員・機材・物資を失い、完敗した。 もう少し、謙虚に、より正確には、自らの限界を知るべきであった日本は、対米開戦してはならなかったのだ。
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レーダー(電探)は、敵を待ち伏せして攻撃する”卑怯者の兵器”として軽視されていたのだとか。 直接敵を攻撃するところばかりを重視して、それを支える技術やシステムをおろそかにすると、回り回って自分の首を絞めることになる。 今の日本の組織に蔓延している、システムに対する無知、無定見は、今に始まったことではなかったのだ。
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