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上山春平著作集(第8巻) 空海と最澄
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 法蔵館/ |
発売年月日 | 1995/01/30 |
JAN | 9784831835383 |
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上山春平著作集(第8巻)
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『空海』(1992年、朝日選書)のほか、鑑真、最澄、空海についての論考を収録しています。 『空海』は、「朝日評伝選」シリーズの一冊として刊行された著作ですが、空海の生涯と思想をバランスよく解説している本ではなく、著者自身の関心にしたがって、空海の生年や得度にかんする考証が中心的...
『空海』(1992年、朝日選書)のほか、鑑真、最澄、空海についての論考を収録しています。 『空海』は、「朝日評伝選」シリーズの一冊として刊行された著作ですが、空海の生涯と思想をバランスよく解説している本ではなく、著者自身の関心にしたがって、空海の生年や得度にかんする考証が中心的に論じられています。 著者は、空海の生涯にかんする伝記的史料について批判的な検討をおこない、宗門のなかで採用されてきた『御遺告』系統のものと、書かれた年代が判明している『続日本後紀』に記された没伝系統のものに分けたうえで、それぞれの軽少関係を明らかにし、空海が得度したのは三十一歳のときのことであるとする説を提出しています。 また鑑真について著者は、なぜ彼がたびかさなる苦難をくぐり抜けてまで日本に戒壇を伝えるという事業に邁進したのかという問題を提起し、『梵網経』の思想にその理由を求めようとしています。そして、鑑真の戒律思想が小乗的であり、最澄のそれを大乗的であるとみなすような解釈に意義を唱えています。そのうえで、『四分律』を捨てて大乗仏教的色彩の強い『梵網経』のみをよりどころにしたところに最澄の独自性があり、そこに日本の仏教受容の特質を認めることができるという主張がおこなわれています。 やや特殊なテーマをあつかっており、空海の全体像について学ぶには適当ではないように感じました。
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