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パルチザンの理論 政治的なものの概念についての中間所見 ちくま学芸文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
| 発売年月日 | 1995/10/07 |
| JAN | 9784480082282 |
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パルチザンの理論
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パルチザンの理論
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商品レビュー
3.6
6件のお客様レビュー
「イスラム原理主義というパルチザン」 https://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51933023.html
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シュミット没後30年を迎えた昨年『 現代議会主義の精神史的状況 他一篇 (岩波文庫) 」』が文庫化されたのは、それが岩波文庫!ということも含めて画期的な出来事だったが、近年とみに高まるシュミットへの関心に比して、晦渋を極めるその諸著作について、専門書はともかく気の利いた一般向け解...
シュミット没後30年を迎えた昨年『 現代議会主義の精神史的状況 他一篇 (岩波文庫) 」』が文庫化されたのは、それが岩波文庫!ということも含めて画期的な出来事だったが、近年とみに高まるシュミットへの関心に比して、晦渋を極めるその諸著作について、専門書はともかく気の利いた一般向け解説書は少ないし、手軽に読める文庫本も限られているのが現状である。その中にあって本書はいち早く(1995年シュミット没後10年にあわせて)文庫化された。シュミットの他の著作に比して、立論はオーソドクスで奇をてらったところが殆どないのがその理由だろう。かつてクラウゼヴィッツが定義した外交の延長としての戦争から、ナポレオン戦争以降、二度の世界大戦を経て戦争の性質が根本的に変容した。一言で言えば「正しい戦争」としての「正戦」の一般化だが、その重大な帰結に警鐘を鳴らすのが本書の狙いである。レトリックとしてならともかく、かつて戦争に正しい戦争も邪悪な戦争もなかった。戦争とはあくまで利害に導かれ、一定のルールのもとに勝敗を決するゲームのようなもので、自ずとある範囲に限定されていた。これに対して近代の「正戦」は思想戦であり、世界観の衝突である。それは敵に打撃を与えるだけでは済まず、徹底的な殲滅戦に至ることも稀ではない。「悪」を正し、戦争を「根絶」するための戦争が、逆説的なことに、いかに凄惨で壊滅的な帰結をもたらすか、ある意味で、9.11以降の袋小路を予見した書と言えるかも知れない。シュミットと言えば鋭利な刃物のような初期の理論的諸著作が注目されがちだが、本書も含め後期の著作には地に足の着いた穏健なものも少なくない。その〈可能性の中心〉を読み解く作業は緒に着いたばかりだ。
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18世紀ドイツにおいては強い枠づけがなされることでの戦争の正規性が発展したため、敵はあくまでも慣習的な敵として深刻さを欠いた遊戯的な戦争であったのに対し、シュミットはナポレオンに対するスペインのゲリラ戦(パルチザン闘争)の非正規性、土着性に着目し、それが古典的な国家間による慣習的な戦争形態を変容させ、新しいラウム(空間)が開かれたとし、それを国家に代わる政治的なものの担い手として期待するのである。『パルチザンの理論』が「政治的なものの概念への中間所見」という副題をとっているのは、『政治的なものの概念』で示した、ヨーロッパ公法下での「慣習的な敵」と「絶対的な敵」という2種類の敵に加え、その間に「現実的な敵」という概念を持ち出すことで、「絶対的な敵」に移行することなく政治的な終焉に抵抗するカテコーンとして、またその「土地的性格」ゆえに敵対関係のエスカレートを回避できるということで肯定的に評価することで『政治的なものの概念』を補足しているからである。ただスペイン・ゲリラ戦争にはパルチザンの理論が、さらにプロイセン解放戦争にはその実践が伴わなかったとしている。20世紀にはいると国家の代わりに世界革命的な政党が主役に躍り出て、そのパルチザン的な闘争を不可避として重要視していたのがレーニンであった。レーニンにあっては友と敵を峻別として、常に革命の目標として絶対的な敵を規定することを重視したが、シュミットは郷土愛に根差したパルチザンの土着性に注目し、それを実践した点で毛をレーニンよりも評価するのである。しかし第二次世界大戦後になるとパルチザンが利害関係のある第三者からの援助を受けるために、その理念に沿って正当化を付与されイデオロギー化される必要が生じ、徐々に土地的な性格を失い、世界内戦に巻き込まれさらにそれは闘争技術の高まりによって加速されることとなる。しかし第三者からの政治的な承認を求めることなく、自らその正統性を打ち立てようとして失敗したのがラウル・サランであった。サランは自国では非合法的な存在として犯罪者として扱われ、世界政治的には第三者の援助を受けることなく反植民地主義という敵と対決しなければならなかった。ここに今日においてパルチザンが合法性の名のもとにその非正規性を非合法性に変えられて弾圧され、場所喪失を引き起こすという困難な状況が表されている。
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